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Toto Chiavetta - Underground Mental Resurrection (Innervisions:IV74)
Toto Chiavetta - Underground Mental Resurrection

2017年秋頃リリースと紹介のタイミングは遅くなってしまったものの、イタリアのToto Chiavettaによる本作が素晴らしいので、今更ながら紹介したい。ベルリン屈指のディープ・ハウス/テクノのレーベルであるInnervisionsは多くのタレントを抱えながらもアルバムがリリースされる事は稀であり、その意味では本作はレーベル側はダブルパックEPとしてリリースしているものの、その実アルバム級のボリュームでありレーベルとしても一押ししているであろう雰囲気が伝わってくる。過去にはYoruba RecordsやIbadanからも作品を出している事からも分かる通り、エレクトロニックながらもアフロ・スピリチュアル性もあるブラックな音楽性もあるが、近年はInnervisionsへの参加が増え硬質でエレクトロニックな響きを強めている。本作はその流れの発端であり、Innervisionsらしい闇の中に花弁が開くような妖艶な美しさとドラッギーな覚醒感がある音楽によって、ChiavettaがDJよりはアーティストして才能が光っている事を証明するようだ。オープニングの"Hand Made"は比較的テクノ的な硬いビート感を刻み、そして恍惚な電子音のアルペジオに引率されながら不気味な効果音のループも用いてじわじわと盛り上がる構成だが、何度か訪れるブレイクも用いて壮大な演出も待ち受けている。タイトル曲の"Underground Mental Resurrection"はぎくしゃくとしたリズムが特徴で、余りメロディーを主張せずにミニマルな持続感とトリッピーなループを活かしたDJとしての機能性を重視した曲で、しかしこういった曲でも魅惑的なサイケデリアが充実している。リリース前からDixonが積極的にプレイしていたという"Analog Suite"は、控えめなリズムトラックやパーカッションの代わりにドラッギーな上モノが強烈な覚醒感を煽るサイケデリック・ハウスで、次第に硬いリズムも加わってダンスの狂乱へと突入する正にキラートラックだ。一方では動物の雄叫びから始まる"Nothing Really Matters"は原始的なパーカッションや太鼓系のリズム、そして艶めかしい弦楽器風のループやアフロな打撃音の連打など真夜中のジャングルを彷徨っているようなアフロ・スピリチュアルな方向性へと向かい、途中でも興奮と不安に包まれるめくるめく展開が待ち受けるなどChiavettaのブラック志向が強く発揮されたハウスだ。テクノからハウスにアフロまで、そのどれもに複雑で緻密な音の構成による単調に陥らないストーリー性のある展開があり、実に良く練られた音楽性とダンス・トラックとしての機能性が伴っている。2018、2019年もInnervisionsからリリースを継続しており、これからのレーベルを引っ張っていく存在に成り得る才能だ。



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