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Hiroshi Yoshimura - Music For Nine Post Cards (Empire of Signs:EOS01LP)
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2017年に再発された『Pier & Loft』(過去レビュー)も予想以上に人気を博し直ぐに売り切れ続出となったのは記憶にも新しいが、それに続き1982年に制作された本作もほぼ同時に再発されたのは運命的と言うべきか。昨今世界的に著しく注目を集める過去の日本の音楽に於いてアンビエント・ミュージックも例外ではなく、本作を手掛けた吉村弘もダンス・ミュージック側のリスナーからも少なからず新たなる再評価を獲得しているようだ。吉村は日本の環境音楽の第一人者であるそうで、例えばBrian EnoやErik Satieらを発祥とするアンビエント・ミュージックからの影響を強く受け、音を空間の一部としてみなしたサウンド・デザインを主に行っていたアーティストだ。本作も原美術館のために提供された環境音楽であり、そしてまた9枚のポストカードに記した最少の音の構成を核に変化と反復によって拡張されたコンセプチュアルな作品でもあり、そういった点からも実に興味を引くに違いない作品だ。基本的にはフェンダー・ローズとオルガンやキーボード等数少ないシンプルな楽器で制作された本作は、全体を通して飾り気の無い音の単純な響きや持続の変化によって構成されており、その意味では装飾ではなく引き算の美学にも思われる静謐なアンビエントだ。本人の説明では「静かな音風景、水墨画のような色調」を表現したかったようで、確かにゆったりと波紋が広がっていくような静かな動きや混じりけのない色彩感覚が通底しており、寧ろ音の間の静寂が空間演出にもかっているようである。無駄を削ぎ落としたミニマルな構成は淡白と表現するよりは単に意味を込めないと言うか、連なりであるメロディーではなく音一つ一つの響きと間に意識を向かせ、単なるBGMとは異なる空間の一部へと昇華される。空間と同化する音、空間に溶け込む音、正に環境音楽であり生活の一部で鳴っていてもおかしくないような日常感がある。ただただ静謐で美しく、フラットな感覚が心地良い。



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