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JP Enfant - Virtus EP (a.r.t.less:A.R.T.LESS 2183)
JP Enfant - Virtus EP

ベルリンのディープ・ハウス深層に属するMojuba Records傘下で、比較的クラシカルなデトロイト・テクノにも接近するa.r.t.lessの最新作は同レーベルからは2枚目となるJP Enfantによるもの。JP EnfantことJan Pieter Kindは1989年生まれ、つまりまだ28歳程の比較的若手アーティストではあるものの、2014年のデビュー作である「Echoes Of You」(過去レビュー)からしてレトロなインテリジェンス・テクノやオールド・スクール性に凍てついたインダストリアル感も含めたテクノで、期待十分な存在感を放っていた。その後自身でLET Recordingsも立ち上げ作品をリリースしていたが、3年ぶりにa.r.t.lessへと帰還した本作はやはりJP Enfantに期待する音楽性が発揮されている。特に"Fadings"は無機質かつ金属的で冷えた4つ打ちのビートが淡々と刻みながらも、ヒプノティックな上モノや電磁波のような電子音を反復させる中からモヤモヤとした幻想的な霧のようなサウンドが広がっていく流れは叙情的なアンビエント性もあり、硬派なテクノのグルーヴと合わせて美しくエモーショナルな音響美が映えるデトロイト影響下な秀作だ。一方でインテリジェンス・テクノの影響が色濃く出た"Virtual Midnight Drama"は美しいシンセの旋律をぼかしなら展開し、変則的で崩れたリズムと繊細な電子音を散りばめながら、未来的なSFの世界観が広がっていくテクノで想像性を刺激する。そして最も攻撃的なトラックの"Virtue Of Generosity"は前のめり気味な勢いで激しくリズムが叩き付けられるが、空間の奥底で不気味な電子音響が牙を剥きつつアンビエント的な夢想も同居し、ハードな流れながらもドラマティックだ。レトロ・フューチャーな趣き、そしてフロアで機能するハードなグルーヴ感、デトロイト・テクノ好きも間違いなく魅了する一枚だ。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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