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2018/4/30 Underground Resistance as Depth Charge Live in Tokyo @ Contact
2016年、Taico Clubで初お披露目となったUndergorund Resistanceの新たなるプロジェクト・Depth ChargeはMad Mike BanksとMark Flashによるユニットだ。現在はバンドであるGalaxy 2 Galaxyが休止状態の為、その穴を埋めるようなプロジェクトかと思われるが、今回遂に都内クラブのContactへ初登場する。それをサポートするのはDJ WadaやKen Ishii、そしてセカンドフロアにはHiroshi WatanabeやTakamori K.らが集結と、完全にデトロイト魂なパーティーが開催された。
DJ Wadaの中盤位から現地入りすると、フロアはいつもよりもスモークがたんまり焚かれていて視界もぼやけているのは、やはりURのアンダーグラウンドな雰囲気を強める演出の一環か。そんな中でWadaは既にアッパーなテクノをプレイ中だったが、何処となくニューウェーブな懐かしい雰囲気を持ったテクノやメロディアスな響きも含ませて、自分が知っている綱渡りするような繊細なプレイとはまた異なるレトロなテクノ色を感じられたのはパーティーの趣旨に合わせたのだろうか。特にLoneの"Mind's Eye Melody"では過剰な程の情緒的なシンセが溢れ出して涙腺が緩んでしまうセンチメンタルなモードへと突入し、どこか懐かしい音の響きがありながらもハードな質感と人情味溢れる選曲でしっかりとフロアを盛り上げていた。

途中でセカンドフロアへと移動し、R406ことYonenagaのプレイを聞く事に。普段からデトロイト・テクノへの愛を語る彼らしく、初っ端自身の"Collapsar"で一気にデトロイトの叙情的でギャラクティックなな展開から入り、そして荒々しく力強いビートを刻みつつもエモーショナルで、セカンドフロアは完全にコズミックな世界の中にある。デトロイト・テクノへの愛を滲ませつつもよりモダンなテクノの感覚もあるプレイで、単なる懐古主義ではない前向きな力が感じられた。

折角なので色んなDJを聞きたいと忙しなく移動し、次はKen Ishiiのプレイを聞きにメインフロアへ。テクノゴッドと呼ばれるだけあって流石に盛り上げ方は上手いというか、序盤からから切れのある疾走感に溢れたテクノで飛ばしつつ、"No UFO's (Moodymann Remix)"もミックスしてパーティーの方向性に寄り添うサービス精神も。勿論直ぐにドンシャリでハードなテクノへと切り返し、がつがつと攻め立てる。ミニマルののらりくらりとした持続感とは全く異なり、肌に突き刺さるような刺激が続くエネルギッシュなテクノは汗臭くもあり、体育会系テクノと呼ぶべきプレイはKen Ishiiが昔から実践しているものだ。しかし時折混ぜてくるエモーショナルなテクノでは一気に心をぐっと鷲掴みし、そこから"Bad Climax"等の大ネタも混ぜ込んだりとどこかレイヴ風な激しい盛り上げ方は痛快だ。基本的にはハードな音とハードな流れ、そして高密度な音でフロアを埋め尽くしたハイエナジーなプレイで、それはテクノの初期衝動のように圧倒的だ。

また途中でセカンドフロアへと戻り、ミスター・デトロイトなTakamori K.の元へ。初っ端からAMP Fiddler辺りのR&B風なデトロイト・ハウスで開始、汗が吹き出す如くファンキーかつソウルフルに熱く猛っている。本人も頭を振り回しノリノリなモードで、そこからも官能的なハウスで色気たっぷりに惑わしていくのには、テクノ三昧な一夜の中で良いアクセントになっている。更には"I'm Your Brother"まで飛び出すコテコテな流れはも笑みが溢れるしかなく、とてもTakamori K.らしいプレイだったと思う。

そして待ちに待ったUR as Depth Chargeのライブだ。キーボード担当のMike Banks、DJやパーカッションにリズムマシンを担当するMark Flashとある意味では初期のURらしい最小限のユニット。そこにMC担当のCornelius Harrisも加わり、BanksによるイントロにHarrisがMCを被せてフロアを煽っていく。そして入ってくるエレクトロなビートに合わせて毒々しいアシッド・サウンドが暴れ出すと、そう初期名曲の"The Final Frontier"だ。幕開けからURらしいハード・ミュージック・フロム・ハードシティーな震撼する流れで、怒りにも似た攻撃的なサウンドが痛快だ。そして予想していた通りに繋がっていくのはKraftwerkのエレクトロ・ファンクな"Numbers"でスカスカなビートが逆説的にファンキーだが、今回は更にデトロイト・エレクトロの元祖であるCybotronの"Clear"もミックスする完全なエレクトロ・タイム。Banksもビヨビヨするシンセを加えてFlashは軽やかにパーカッションを叩き鳴らし、腰砕けなビートでぐらぐらと揺らす。その流れは止まらずに荒廃した街を投影するダーク・エレクトロの"Electonic Warfare"へ移行し、ハードかつファンキーな黒いビートを展開。ここまで徹底されるとある種の様式美なライブセットで、その厳つい音はハードな日常のデトロイトの街とどうしたって結び付けてしまう。

怒涛のオープニングだが一旦ここでエレクトロは区切り、BanksによるコズミックなSE等を用いたインタールードも挿入しセットを入れ換えて、そこからはテクノセットへ突入。ハード目のテクノから開始し獰猛なグルーヴを刻みつつも、徐々に入ってくるリズムはRed Planet名義の"Firekeeper"だ。コズミックなシンセが暴れファンキーなパーカッションが弾け、フロアは激しく熱量が高まっていく。そこに"Stardancer"も繋げて精神波のようなパルスが広がっていけば、星が飛び交う宇宙空間を突き抜けるギャラクシーテクノの世界へと引き込まれる。かなりアレンジのあるシンセも加わってフロアは爆発した瞬間だったが、その流れのままBanksのシンセソロが炸裂するファンキーでどす黒いハウスへと変わると、Flashもパーカッションを叩いてセッション性が強い時間帯へ。そして安っぽくたどたどしいファンキーなリズムが入ってくると、そう"Blue Monday"だ。これも彼等のルーツであるという宣言なのかは不明だが、マシンが生み出す豊かなソウルという意味では決してURの音楽性から外れたモノではない筈だ。音の抜き差しやシンセによる味付けによってより豊かな表情を見せるようになり、いつしかフロアはディスコティックでハッピーな空気に満たされる。そしてオルガンが炸裂するゴスペル風な神々しいハウスで一気に熱量は高まり、女性ボーカルも入ってくればこれもURらしい希望に溢れたソウルフル・ハウスで、フロアに居る人達の心が一つになるようなハッピーな包容力を見せる。そこからはアフロ・トライバルなリズム中心の曲で繋ぎつつ、両者とも生演奏によるフリーセッション的なプレイも披露したりと、テクノという枠組みを越えてルーツを辿っていくような流れも。

終盤に入るとHarrisが「Derrick May, Transmat!」と叫んで紹介した曲は、恐らく"It Is What It Is"だろう。まさかこんなデトロイト・クラシックをライブ演奏するなんて誰も予想は付かなかっただろうが、オリジナルよりは太いリズムながらもあの美しいメロディーをBanksはピコピコと手弾きしながら、正にコズミック・テクノな世界が広がっていく。そして徐々に入ってくるメロディーは必殺の"Jaguar"でこちらも単にDJで曲を流すだけではなく、しっかりと手弾きでメロディーを再現したアレンジでFlashもリズムを叩き出し、二人だけの最少のユニットながらもライブ性を打ち出す事に腐心してた。そして勢いは殺さずにパーカッションが爽快に響き希望が見える飛翔するようなハウスへと繋がり、ラストに向けてテンションを高めていく…がここからラストまではやや冗長だっただろう。既に予定終演時間を越えていた上に、流石に最初から踊り続けて足も疲れていた事もあり、2時間以内できっかりとコンパクトに纏めた方がスッキリしたのではと思う。それでも最後にHarrisが「I am UR and I will resist!」と何度もシャウトする中で"Amazon"をプレイし、怒涛のトライバル・ビートがフロアを震撼させてライブは終了した。"Hi-tech Jazz"を演奏しなかったのは残念ではあったが、やはりあれはバンドでこそという意味で特別な曲なのだ。そしてDepth Chargeは二人だけのDJ+ライブのセットだからこそ、出来る事と出来ない事は当然明白で、ジャンルや自作他作に縛られず名曲をプレイ出来たという点もあれば、やはりGalaxy 2 Galaxyの生演奏を軸にしたバンドの魅力には欠けていたという点もある。しかしデトロイトの様式美を表現出来るユニットとして、Depth Chargeとしての魅力があった事は間違いない。Underground Resistanceがコミュニティーだからこそ成し得るプロジェクトなのだ。
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