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DJ Koze - Seeing Aliens (Pampa Records:PAMPA 030)
DJ Koze - Seeing Aliens
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ダンス・ミュージックの界隈に存在する数少ない奇才の一人、Pampa Recordsを主宰するDJ Koze。単に変わって捻くれた事を目的にするのではなく、ポップな音楽性との調和を成立させ奇抜でありながらも決してリスナーを闇雲に遠ざけるような事はしない。テクノやハウスにダウンテンポやヒップホップなどジャンルに縛られる事もなくトレンドからも解放された、それはつまりDJ Kozeの個性とも呼べる確立された音は、むしろ親しみさえ感じられる程にポップなのだ。2015年のアンセム級トラックである"XTC"から2年、最近リリースされたアルバムの先行EPの一つである本作も、それにも負けず劣らずなサイケデリアと多幸感を持ち合わせている。それこそが"Seeing Aliens (Extended Breakthrough Version)"で、ノイズにも似た鈍いシンセサウンドが生み出す混沌の中にはメランコリーとサイケデリアが融和し、そこから弦楽器のような響きや奇妙な効果音に膨らんだベース音など様々な音が挿入されながら、捻れたようなエフェクトによって視界も歪む幻惑的な白昼夢に誘い込むこのハウスは、その奇怪な作風ながらも徹底的にメロウな感情に溢れている。シューゲイザー風な濁った音響のぼやけた世界観、そして溶けるように甘美なメロディーは非現実へと逃避させるには十分過ぎる程の陶酔を引き起こし、パーティーに於いてもやはり強烈なインパクトを残すであろう曲になる筈だ。そしてアルバムには未収録の"Nein Konig Nein"、こちらもバレアリックなメロウネスや多幸感という点では負けず劣らずだが、シタール風の流麗なシンセやエフェクトのかかった歌が前面に出て、ビートはやや削がれて身が軽くなった事で穏やかでポップなテック・ハウスになっている。2曲だけのEPにおいてもこれだけのオリジナリティーを存分に発揮しているDJ Koze、この後のアルバムでも更に強烈な世界観を展開している事は間違いないだろう。



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