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Vince Watson - Via LP (Everysoul:esol013)
Vince Watson - Via LP
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最も熱心な、そして永遠のデトロイト・テクノのフォロワーを代表するであろうVince Watson、20年にも及ぶ長い活動の中で数多くのレーベルからエモーショナルなテクノ/ハウスのを送り出してきた彼も、近年はクオリティーコントロールを適切に行うためか自身のレーベルであるEverysoulを設立し、特に重要なアルバムはそこからリリースしている。そして本作、9枚目となるアルバムも自信の表れなのだろうか同様にEverysoulからのリリースとなり、そこには歴代最高傑作と呼べる程にエモーショナルかつディープなテクノ/ハウスが並んでいる。本人の説明ではパーティーからパーティーへの移動中の感情をコンセプトにしたようで、とあるパーティーでの興奮やそこからの日常に戻るリラクゼーションが各曲で表現されている事もあり、確かに過去の作品よりも更に感情が強く打ち出されているように思われる。基本的には金太郎飴的な作風である事は前提にしても、それでも尚深遠さとエモーショナル性が強くなった本作の強度は並大抵のものではなく、幕開けを飾る"Bon Voyage"から余りにも叙情的なパッドのディープな旋律、トランシーにも似た快楽的なシンセのリフが絡み合いながら、いきなり咽び泣くような感動のピークに連れて行く。続く"Via"はややグルーヴを落ち着かせてしっとりした4つ打ちから徐々に底から湧いてくるような泣きのシンセストリングスが望郷の念を呼び起こすようで、その深い情緒はデトロイト・テクノ以上にデトロイトらしいと言うか、もはや様式美ですらある。ぐっとテンポを落としてダウナーなハウス調の"Route303"では彼らしいメランコリックかつ繊細なピアノが艷やかに響きほっと落ち着きを取り戻しつつ、逆に"The Traveller"のような曲ではアッパーで攻撃的なテクノのビートにぐっと伸びていくパッドやエグミのあるシンセでパーティーの真っ只中にいるような興奮を誘う。アルバムの中盤もフロアをノックアウトするような攻撃的な曲が待ち受けており、ずっしりしたバスドラや激しいハイハットに打ち付けられながらもレーザーのような色彩豊かな電子音が快楽を上り詰めていく"Momentum"、そしてアルバムの中でも特に高揚感に溢れているグルーヴで疾走りつつヒプノティックな電子音のループと壮大なパッドが宇宙の広がりを思わせる"Tale Of Two Cities"と、このハイエナジーな感覚には抗う事は出来ないだろう。終盤は緊張感から解放されながらも丁度心地好いグルーヴ感の上に乗るメランコリーな旋律の美しさが際立つ"Lonely Journey"、そして最後のノンビート・バージョンで物哀しいメロディーが明確に打ち出され感動的な終わりを迎える"Via (Sun Rising Mix)"の流れで、アルバムは全ての感情を吐き出すかのようにエモーショナルな世界が一貫している。ややもすれば金太郎飴と揶揄されがちな完成されたスタイルは、しかし純度を高める事で更に聞く者を感動させるエモーショナル&ディープの先に辿り着き、Watsonの最高傑作となった。いつも同じだろ?と思っているファンや深遠で美しいテクノを求める人、そしてデトロイト・テクノ好きな人にも当然お勧めしたい。



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| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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