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Mark Pritchard - The Four Worlds (Warp Records:WARPCD296)
Mark Pritchard - The Four Worlds
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伝説的なアンビエント・ユニットであるGlobal Communicationの一員であり、そして様々な名義を用いて多方面の音楽へ手を広げて活動を拡張させてきたMark Pritchardは、しかし2016年にようやく本人名義での初のアルバムをリリースしていた。そこでの手応えを感じたのだろうか、次なるアルバムである本作も本人名義でのリリースとなるが、前作の今までの雑多な音楽性を咀嚼した方向性から今度はメランコリー×アンビエントの静謐な音楽へと転換している。とは言いながらもアルバム冒頭の"Glasspops"だけは4つ打ちのビートが入ったプログレッシヴとアンビエントな雰囲気のあるテクノで、何でも5年の歳月を掛けて制作された11分にも及ぶ大作との事。ブリーピーなシンセが下からじわじわぐぐっと迫り上がってくるも決してアッパーにはならずに内部に情熱を貯め込むような感傷的なテクノは、シンフォニックな響きが荘厳な美しさも伴っており、確かにアルバムの中でもその個性は際立っている。がそれ故に残りのビートレスな7曲とのバランスはやや崩れてしまっているのも事実で、ピアノがリードする美しくも真夜中の不気味さと不穏な空気も漂ってくるクラシック的な"Circle Of Fear"や重厚なドローンがのしかかる中で暗い呟きが魔術的な"Come Let Us"らは、ビートが無い事も関連はしているがよりムード重視な音楽性でフロアからは乖離している。かと思えばハープシコードらしき明るい音の連なりとストリングスによって光に包まれる牧歌的な"The Arched Window"、無重力空間に電子音を放ち自由に漂わせるようなジャーマン・プログレ×アンビエント調の悲壮感漂う"Parkstone Melody II"など多少の外向的な雰囲気もあるが、アルバム全体のイメージはやはりメランコリーな室内楽的だ。尺も全体で30分弱と随分とコンパクトな構成で、トラック自体もPritchardに大して期待しているものからはややずれているようにも思われ、アーティストに対しての期待は大きいだけに物足りない。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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