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Esteban Adame - Mayan Basement EP (Mister Saturday Night Records:MSN030)
Esteban Adame - Mayan Basement EP
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ニューヨークでのパーティーから始まり2012年にはレーベルへと発展したMister Saturday Night Recordsは、今をときめくレーベルの一つだ。テクノ/ハウスを軸としながらもちょっと変化球を投げるような、メインストリートから外れながら、的確にダンスフロアを揺らすダンストラックを手掛けるレーベルで、良い意味で個性的で癖のあるアーティストを送り出している。その意味ではデトロイトのキーボーディストであり、Galaxy 2 GalaxyやTimelineにIcan等のメンバーでもあるEsteban Adame、所謂伝統派のデトロイト・ハウスのアーティストである彼がこのレーベルに取り上げられたのは少々意外ではあるが、レーベルが多様な方向性を指し示しているからこそ彼のようなアーティストも推されるのは意外ではなかったのかもしれない。本作に於いてもキーボーディストとしての力量が発揮されたメロディアスな作風は健在だが、その上でやや普段よりはリズムが弾けていたりする点もあるなど、Mister Saturday Nightのラフなファンキーさに寄り添った面も見受けられる。"Momma Knows"は如何にもな華麗なキーボードのコード展開とシャッフルするような弾けるビート感で軽快にスウィングするハウスで、潰れたようなラフなスネアやかっちりしたハイハットからはファンキーな響きも伝わってきて、耳を惹き付けるメロディアスな魅惑と荒いビート感が共存している。"Open House Memories"は均されてスムースなビート感はディープ・ハウス的だが、綺麗に伸びるデトロイト系のパッドにコズミックなシンセも乗っかってくると、デトロイトの未来的な感覚に包まれる穏やかなハウスで、ここでも楽しそうにキーボードをプレイしているであろうAdameの姿が浮かんでくるようだ。一番太いボトム感のある"Mayan Basement"ではズンドコどっしりした4つ打ちが身体に響く程にパワフルで、そこに耽美なピアノのコードと優美なストリングスが絡んでノリよく展開しつつ、ヴィブラフォンの柔らかいメロディーも入ってきたりと色彩感豊かで熱くソウルフルだ。どの曲もやはり演奏家としての力量が反映されてメロディアスな作風がベースにあり、そして心地好いグルーヴを生むハウスのリズムに安定感があり、やや古典的ではあるが故のハウス・クラシックス的な作品と言えよう。



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