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Tominori Hosoya - Winter EP (Night Vision Records:NV030)
Tominori Hosoya - Winter EP
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キャリア初となるアルバムが待ち構えているTominori Hosoya、またTomi Chairとしても東京を拠点に活動する生粋の作曲家は、今アーティストとして春を迎えている。deepArtSoundsやSoul Print Recordingsを始め世界各地のレーベルから引く手数多の存在と言っても過言ではなく、耽美なピアノや水しぶき弾ける爽やかなシンセの叙情感に爽快なパーカッションを用いたリズムから生まれるロマンティックなディープ・ハウスは、彼の音楽を象徴する個性となっている。そんな音楽性に魅了されたのだろうか、デトロイトの重鎮の一人であるOrlando Voornが主宰するNight VisionからHosoyaの作品がリリースされようとは、まさか誰も予想出来た者はいないだろう。レーベルの音楽性としてはややハードで無骨なテクノが多いのでHosoyaの音楽性の親和性という点では未知数なところもあったのだが、もしエモーショナルや叙情性という言葉で現される心を突き動かす要素という面から捉えれば、全くずれているわけでもないのだろう。タイトル曲となる"Winter"は正にHosoyaの音楽性そのものであり、天井から降ってくるような清々しく美しいピアノのメロディーとモヤモヤとしながらもエモーショナル性の強いシンセストリングスの融和を用いており、そこに軽く浮遊する如く爽快な4つ打ちのハウスビートを走らせて、空へと舞い上がって大空で遊泳を楽しむドラマティックな世界観は底抜けにオプティミスティックだ。そこにVoornが手を加えた"Winter (Orlando Voorn Mix)"は神秘的な女性のコーラスや内向的なシンセのリフも加え、何処か宗教的というか神秘的で謎めいたテック・ハウスへと生まれ変わっており、デトロイトのエモーショナルという共通項を残しながらも滑らからに研磨されたビート感が心地好い。"06 March 2015"もタイトル曲と同様で動きのあるシンセとキレのあるパーカッシヴなリズムで疾走するように引っ張りながら、中盤から入ってくる身体を洗い流す如く降り注ぐピアノの粒が滴り落ちてくると途端に抒情性を増し、清涼感溢れるピュアな空気に満たされる。そしてラストは彼のアンビエント/チルな方向性が打ち出された"Reminiscence (49 Days Later)"で、ダビーで爽快なパーカッションで奥深い空間を創出しながらしっとりした重心の低いビート感でしっかりと地を掴み、オーロラのような幻想的なシンセを伸ばして情緒深さで空間を埋めていく流れは、パーティーの朝方のフロアを癒やす時間帯にもはまりそうだ。どの曲もやはりピアノの旋律やシンセの美しい響きが際立っておりメロディーを大切にしているのが率直に伝わってくるが、その上でフロアの中で全身で浴びても爽快なビート感も共存しており、心から素敵な曲を作るアーティストだと思わずにはいられない。



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