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Iury Lech - Musica Para El Fin De Los Cantos (CockTail d'Amore Music:CDALP 002)
Iury Lech - Musica Para El Fin De Los Cantos

アンビエントやニュー・エイジの再考は既に珍しくない環境になっているが、こちらは2年前の2017年にユニークなダンス・ミュージックを送り出すCockTail d'Amore Musicから再発されたIury Lechによる1990年作。Lechはスペイン在住のアーティストで、そしてまた作家でもあり映画監督でもありとマルチな活動をしているそうだ。スペインと言えばアンビエントやニュー・エイジの方面では一際注目を集めるSuso Saizがいるが、本作も元々はSaizが作品をリリースしていたHyades Artsからリリースされていた事を知れば、このアーティストについて造詣が無くとも少なからず興味は湧くだろう。本作は全編ビートレスでミニマル性の強い構成とフラットな感覚のアンビエントに振り切れており、基本的には電子音楽という意味合いでは統一されているので、ニュー・エイジの文脈だけでなくテクノの延長線上として聞く事でも全く違和感は無い。物悲しさが漂うシンセのリフレインが続く"Cuando Rocio Dispara Sus Flechas"、大きな変化も無くアルペジオも用いながら出口の無い迷路を彷徨うアンビエントな世界観と、ある意味ではインナートリップを誘発する。"Barreras"は左右に振れる軽やかなシンセのディレイが浮遊感を生み出しており、果ての見えない大海原や野外の開放感を思わせる壮大な空間の広がりが正にフラットな心地好さに繋がっている。"De La Melancolia"も同じタイプの曲でディレイを効果的に用いた空間の奥深さの演出を軸にしつつ、それ意外の音は省きながら多層的に聞こえながらも実はシンプルな構成によって、すっきりと軽やかなアンビエント感覚を作っている。最もアンビエントやニュー・エイジの瞑想的な雰囲気が強い"Ukraina"は16分越えの大作で、これにしても大きな展開もなく空間を埋めるような幻想的なドローンの隙間に煌めく電子音を散りばめて、ただひたすら物静かながらもドラマティックに叙情を強めていくアンビエントな構成。アルバム総じて取り立てて目立った山場という山場もなく、感情をいたずらに刺激しないようにひたすらフラットな存在感の構成で、その意味ではただそこで鳴っていて意識的に聞く事も必要としない環境音楽そのもの。心を落ち着かせる瞑想のお供に、または就寝前のBGMとしても役に立つ静謐なアンビエントだ。



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| TECHNO14 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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