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2018/7/8 Gonno × Masumura Album 「In Circles」 Release Party @ Unit
ダンスミュージックで世界的評価を獲得したGonno、そして解散してしまったバンドの「森は生きている」のドラマーであった増村和彦、その二人が取り組んだアルバムが『In Circles』。プレスリリースでは「現代のMoebius / Plank / Neumeier『Zero Set』か? それとも日本のBattles? Four Tet & Steve Reidか?」とも紹介され、近年では特に珍しくもないロック×ダンスが、しかし彼等の強い個性が一体となり過去には無かった音楽へと進化している。これはきっとライブでこそより映えるのではという思いはあったが、この度幸運にもアルバムのリリースパーティーが開催される事になった。
ステージ向かって右側にはPCや複数のハードウェア楽器を前にしたGonno、そして左側にはドラム担当の増村とたった二人だけのライブは、しかしこの後それ以上に豊かな感情性や激しい躍動感を伴った音楽性を披露する事になる。開始はアルバムではラストを飾っていた"Ineffable"からで、曲調からしてドラムは激しくはないものの圧力のあるリズムを叩き出し、そこに透明感のあるオプティミスティックな電子音が泡が浮遊するようにふわふわと乗っかっていく。複雑なリズムを叩き出しながらもそれは安定したビートを刻み、きらきらとした電子音がこれでもかと溢れ出していきなり幸せな空気が満ち溢れる。そしてパルスのように飛び交う電子音も現れると無重力の宇宙の中に放り出されたようで、体はゆらゆらと心地好く揺れる。そして次はアルバム冒頭の"Circuit"、鋭利な変拍子と鳩尾に来る圧力のあるキックなど、やたらと手数の多いドラミングながらもPAの手腕のおかげか音も鮮明で、特にリズムが激しく躍動するグルーヴ感は生々しく肉体的だ。そこに中毒的な電子音の反復が加わりエネルギー溜める前半、そこからドラムは徐々に暴れだすように激しさを増し上昇気流に乗りながら、ノイジーな電子音と融解するように混沌へと雪崩れ込んでエネルギーが爆発する展開は圧倒的だ。そして"Wirbel Bewegung"、開始からどことごとした手数が多く荒ぶるドラミング、ヒプノティックな電子音のループ、どんどんテンションは上り詰めて激情を発するかのように激しいリズムが躍動し、それに合わせて電子音も生命が宿ったかのように蠢き回る。中盤にはInternational FeelからリリースされたGonnoソロ作の"A Life With Clarinet"をプレイ。本来は制作する時に増村にドラムを叩いて欲しかったそうだが当時は実現出来ず、今回のリリースパーティーで丁度タイミングが合い急遽ライブでプレイする事になったそうだ。打ち込みのシャッフルするビートに合わせて増村が生ドラムでリズムを刻み、滴り落ちてくるようなバレアリック全開な電子音が憂いのメロディーを描き出し、センチメンタルな感情に包まれるドラマチックな曲は最もエモーショナルであった。更に一転してドリーミーで落ち着いたビートの"Cool Cotton"では、仄かにアシッドも織り混ぜながらポップな電子音が色彩豊かにフロアを彩り、そして溜めのあるリズムでぐっと感情を溜め込みながら、徐々にビートは4つ打ちへ変化してスピード感を得ながら多幸感の中へと突入する。そして泡が弾けて綺麗に消えていくようにビートレスになり、ドリーミーに音が消えていくラストは感動的ですらあった。最後の曲は"In Circles"だったか、毒々しい単音のアシッドが不気味に蠢くずぶずぶとした曲で、ビートは疾走するのではなく深みへと落ちていくようにドロドロしており、粘性の高いグルーヴでサイケデリックの沼地を突き進みながら徐々に高揚へと上り詰めてさくっと終了。

ここまで一時間も経過しておらず流石に客も踊り足りないのか直ぐにアンコールを求めて手拍子を行うと、本当の最後に"Missed It"をプレイ。肉感的でシャッフルするジャズみたいなリズムは血が通ったように生々しくビートを刻み、そこにモヤモヤとした抽象的な電子音やアブストラクトなボーカル・サンプルが加わると、どこか魔術的な訝しさも滲み出てきてぐっと耳を引き寄せられる。最後まで増村の手数の多いドラミングがやはり活きていて、特定のジャンルに当て嵌めるのも無意味な複雑なリズムが、しかしダンス・ミュージックにも負けない程の踊れるグルーヴを生み出しており、そこにGonnoのアシッドからポップにサイケデリックな電子音を自由に付け加えて彩っていくライブは、たった二人だけながらも単にロック×ダンスの一言では括れない創造力のある内容だった。

■Gonno × Masumura - In Circles(過去レビュー)
GONNO × MASUMURA - In Circles
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