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2018/7/18 System7 & Mirror System Cafe Seven Release JP Tour 2018 live In Concert Tokyo @ Unit
ダンス・ミュージック界きってのおしどり夫婦ユニットであるSteve HillageとMiquette GiraudyによるSystem 7、既に齢65を超える大ベテランではあるものの今も尚アグレッシヴにテクノからトランス、そしてアンビエントやプログレッシヴ・ハウスといった要素を取り込みながらスケール感の大きい音楽を聞かせる稀有な存在。電子楽器とギターを武器に二人で展開するライブは豊かな表情を見せながらもハイエナジーでその実力は一級品だが、海外では大きなフェスティバルを中心にライブを行うなど当然の如く人気もトップクラスで、そんなユニットのライブを日本に於いては中規模のライブ会場で体験出来るのはある意味では特別だろう。今回はSystem 7、そしてアンビエント名義であるMirror Systemが一つとなったライブを披露する点でも、興味は尽きない。
ライブの始まりは新作である"Smooth Operator"からで、オリジナルとは異なりサイケデリックにうねる電子音とピコピコした高音が絡み合いながら、そして徐々に厚い低音も現れて混沌としたオープニングだが、切ないバレアリックなフレーズが浮かび上がり哭くように咆哮するギターが炸裂すると一気に叙情性が強くなる。アンビエントではありながらアルバムよりもキックが太くダンサンブルで、アシッディーなシンセが這いずり回るようにうねり、毒々しさの中に儚さも混在する。続く硬いキックによるブレイク・ビーツ気味の曲でもギターは空へとふらふら昇るような咆哮を行い、トリッピーな電子音が緻密に入り組んて焦らす展開ながらも、少しずつ4つ打ちへと変化して勢いを増していく。どこか原始的な衝動も感じさせる高エネルギーな流れから、エキゾチックや太古のスピリチュアルな雰囲気も通過して、そしてバレアリック性の特に強い"Big Summit"へと繋がる。浮遊感のあるギターが空間を切り裂くように炸裂し、ディレイの効いたシンセとギターが広がりのある壮大な空間を産み出していく。そこからのややトランス気味でハイエナジーな曲への転換でどんどんフロアは熱気を増していき、自然とフロアは波打つ如く踊らされる。そしてディープな"Sensation (System 7 Remix)"では、ミニマルに抑制された構成ながらもヒプノティックなループでどんどん深みに誘いながらも、やはり空間を切り裂くギターに満たされ狂ったようにアシッドベースも暴れたりとサイケデリックな演出も加えたりする事で、完全にSystem 7の麻薬的というかドラッギーな世界観の真っ只中にいる。中盤には人気曲である"PositiveNoise"も披露していたが、Hillageはがんがんギターをプレイして男泣きのフレーズを聞かせる等プログレッシヴ・ロックからの影響も見せつつ、そこにカチカチで隆々とした4つ打ちが組み合わさる事で疾走感あるテクノのノリで攻める。そんな勢いから一転してビートは消失して美しいパッドが広がる中に壮大なギターソロでドラマチックに融解する瞬間もあり、その感情性豊かな展開は単なる打ち込みではなくライブそのものだ。そこから切り返してハイエナジーなトランス色強めの曲を通過し、鳥の鳴き声のようなギターが咆哮するこの曲は"Hinotori"。正に火の鳥が鳴く如くギターは空中に響くように響き渡り、力強い4つ打ちと美しいシンセのリフによって心は多幸感の中を突き進む。そんな中盤移行は会場が特に盛り上がるトランス色を前面に打ち出した曲は続き、ロック風なエグいシンセと陶酔感溢れるシンセがぶつかり合って覚醒へと導く"And Justice Killed (System 7 Remix)"、ハイテンションかつハイテンポな毒々しいトランス色強めな曲が怒涛の勢いで繋がれ、しかしそんな悪っぽい快楽に満たされながらもディレイが飛び交うギターが入ってくるとそれはSystem 7の音になる。とは言いながらも後半はトランス一直線で展開や豊かな表現には乏しく、ハイテンションではあるもののやや単調な勢い一辺倒な印象は拭えなかったが、System 7のファンの大半はトランス方面だと思われるので会場を盛り上げる為の選曲としては間違っていないだろう。個人的には甘美な美しさや陶酔する叙情性を打ち出したアンビエントやバレアリックな方向性も、もっと聞いてみたいとは思うが。

アンコールはいつものお約束である"Alpha Wave (Plastikman Acid House Remix)"を披露していたが、恍惚の表情でギターをプレイをするHillageの表情が本当に気持ち良さそうで、本人達も心から楽しんでライブをしているように見受けられたのは嬉しく思う。勿論曲調は毒々しいアシッドが淡々とループする禍々しくもヒプノティックなテクノで、脳髄を刺激する中毒性は最高だ。途中からはアシッドの響きも変化して、生命力が宿ったかのように生き生きと躍動し快楽の絶頂へと上り詰めていく。おおよそ100分程のライブは全くダレる事なく、序盤のバレアリック/アンビエントから後半に向けてトランス色を強めて行く流れで完璧な構成だったと思う。既に65歳を越えた高齢ユニットが、しかしそんじょそこらのテクノよりも遥かにパワフルで、そしてベテランとしての円熟味から生まれる豊かな演出力があるのだから、本当に凄いライブユニットだ。

■System 7 & Mirror System - Cafe Seven(過去レビュー)
System 7 & Mirror System - Cafe Seven
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