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2018/8/11 DJ Kabuto Presents LAIR @ Grassroots
Kabutoが東高円寺の音楽酒場であるGrassrootsにおいて主宰するLairは10年を超えて遂に11周年目前。流行に惑わされずにテクノ〜ハウス〜エレクトロを中心に古いオールド・スクールな音からモダンなミニマルまで咀嚼し、仄かに情緒的で人間味のある音を紡ぐKabutoが自分の音楽性を披露する場でもあるが、今回はそんなパーティーにこれからを担うであろうDJを呼んでいる。それがHow Highの主宰者でありミニマル・グルーヴを貫くRyokei、そしてミニマルの作曲家としても活動するYoshitacaと、興味深いアーティストが出演する事もあり久しぶりにLairへと参加。
24時過ぎにフロアへと足を踏み入れるとまだ早い時間帯にもかかわらず外人もいたり予想以上の人で埋まっており、まだ緩い音楽が鳴っている中で音楽酒場らしいがやがやとした賑わいだ。KabutoがオープニングDJを務めているようでフロアを刺激しないように、ポップなシンセ・ファンク調の曲からオールド・スクールかつブレイク・ビーツ寄りなデトロイトっぽいものなど、そして叙情的でハウシーな4つ打ちへと少しづつ逞しいグルーヴへと変化してパーティー序盤の空気を作っていく。24時半頃にはDJはRyokeiへと交代する。

Ryokeiは大きなうねりのあるリズム感ではなく、水平方向に揺れるようなミニマル・ハウスのグルーヴ感で始まる。重圧のある低音でもなく分かりやすいメロディーでもなく、絶え間なく刻まれるリズムで心地好くフローティングさせるような感覚だ。音の隙間も残しつつ繊細なパーカッションや電子音が入り組んだ曲を軸に、決して乾き切る事もなく仄かにエモーショナル性も残してしっとりした空気が満ちる。リズムも完全に規則的ではなく微妙に拍がずれる曲もあったり、またエグい電子音が刺激的なブリーピーな曲でアクセントも付けながら、夜が更けるにつれてビート感を強めてどんどん踊らせるモードに入っていく。中にはエモーショナルなメロディーのあるミニマル・ハウスも差し込んだりと、人でごった返すフロアの盛り上がりに合わせるような上げ方もあるが、決してド派手な展開を作る事はせずに、揺らめく官能的なダブ・ハウスからレイヴ色もあるブレイク・ビーツや幽玄なテック・ハウス等も盛り込んで振れ幅も大きくなり、真夜中のピークタイムのフロアにも合うような選曲で刺激する。大仰なブレイクが無いからこそ持続性が活かされる事となり、途切れる事なく気持ちの良いグルーヴで体を揺らし、盛り上がっているフロアだからといって無闇にアッパーなプレイは必要ないのだろう。変化球なブレイク・ビーツも用いて小刻みに体を揺らし、中にはアーティフィシャル・インテリジェント風な未来的な曲もあったり4つ打ちの枠を外れながらも、しかしミニマルの持続性を保つプレイで全く緊張感を切らす事なくゆらゆらと揺らされるプレイが素晴らしい。

Yoshitacaに変わると音はスカスカに削ぎ落とされ、気の抜けながらもしっかり重心の低いミニマル・ハウス色を強める。リズムは均されながら平たくスムースなミニマル感を強め、しかしパーカッシヴな響きやぐっと下から支える低音でキープしながら、快活に疾走するリズムを刻む。こちらも単に太さだけでなく軽やかでもあるグルーヴを強調し、中にはぶつ切りサンプリングなマイクロ・ハウスまで飛び出してよりファンキーさを打ち出すが、深く潜水するようなミニマルかつディープな音楽性はこの夜の中で最も強い。明確なメロディーで引っ張っていくよりは細かな電子音が散りばめられたトラックで覚醒感を引き出しつつ、そして4つ打ち重視で疾走感も獲得してフラットな気持ち良さで踊らされる。彼が制作するトラックとDJの内容が大きく異なる事はなく、繊細な音響を活かしつつ太いミニマル・ハウスのファンキーな響きという点で共通しており、そういった意味でアーティストの音楽性が伝わってくるプレイだ。と予想以上の人の入りとDJの素晴らしいプレイで盛り上がりついつい日本酒に手を出してしまい、パーティーを楽しみつつも毎度の如くソファーにて眠りに落ちてしまうが、そんなグダグダした過ごし方もGrassrootsではまた一興。

朝になってようやく目を覚ますとKabutoの2回目のプレイも中頃に。朝方のKabutoは随分と穏やかでエモーショナルな選曲。ミニマルではなくテクノ〜ハウスが中心だが、寝ぼけ眼の状態を刺激せずにうっとりとしたままの優しく情緒的な雰囲気が続く。闇から光へと変わりつつある時間帯のポジティブな感覚、かっちり硬い4つ打ちではなく崩れつつもフィジカル性のある躍動するグルーヴで、激しく肉体を鼓舞するのではなく音に寄り添って自然と体が揺れる優しいビートが愛くるしくもある。多幸感溢れるエレクトロ・ハウス寄りな"Topless (On The Beat) (Caesar's Scissors Edit)"、耽美なシンセやヴィブラフォンが郷愁を誘うディスコ・エディットの"Love Honey, Love Heartache (Phil Pots Paradise Rework)"など、ちょっと懐かしく時代感のある音によってセンチメンタルな気持ちに染まりながら、そして甘くメロウなディープ・ハウスも飛び出して疲れた体を癒やし汚れを洗い流すように浄化しながら踊らせる。Kabutoのこういった血の通った温かさや情熱性溢れるDJプレイは自身で主宰するLairだから出来る点もあり、そしてGrassrootsという制約が少なくオープンマインドなクラバーが集まる場所だからこそだろうとも思う。夢心地な朝方を迎えて気持ち良い目覚めとなり、十分に素晴らしい音楽と美味しいお酒を堪能し6時半にはパーティーから撤収。次は11月のLair Anniversaryが楽しみである。
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