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Marcel Lune - Family Grooves EP (Super Tuff Records:ST004)
Marcel Lune - Family Grooves EP

可愛らしい鼠のラベルに惹かれて試聴してみたところ、ゴージャスな響きのあるクロスオーヴァー系のディープ・ハウスにやられて購入した一枚。作品を手掛けたのは過去にはLocal TalkやStudio Rockersからもリリース歴のあるMarcel Luneで、ジャズやファンク等の要素を咀嚼したディープ・ハウスを制作するアーティストだ。本作のリリース元であるSuper Tuff Recordsは2017年発足とまだ新しいレーベルで、最初の3枚はニューカマーの紹介的なコンピレーションEPだったものの、この作品にてようやくソロアーティストの発信に着手しただけあり、その内容も充実している。出だしの"Moon Sequence"こそ意外なノンビート作品ながらも、繊細で叙情的なピアノと豊かな艶のあるシンセによってシネマティックに盛り上がっていく展開で、静かながらも壮大な世界観としっとりしたムーディーな空気が満ちている。そして"You Can Do It!"では弾ける乾いたパーカッションと軽やかなキックで爽快なリズムを刻みつつ、そこにゴージャズなシンセや控えめに耽美なピアノのコードを織り込んだディープ・ハウスだが、自由に躍動する大胆でゴージャスな光沢感あるシンセやコズミックなSEでフュージョン的な感覚も獲得している。波しぶきの音やかもめの鳴き声を用いてバレアリックなムードも打ち出した"Unknownz"はよりソリッドでジャジーな4つ打ちビート感が出ているが、ここでも眩い光を放つような輝かしいシンセソロが躍動して開放感ある野外を感じさせ、清々しい多幸感が溢れ出している。ラストの"Sun"はフラメンコのようなハンドクラップと崩れた変則ビートでじわじわと引っ張る曲で、ここでもやはり優美なシンセやストリングスが装飾しながら下部では太いベースがファンキーさを付加し、そのエレガントな音の響きが際立っている。ビートの有無にかかわらずどの曲も豊潤な響きのシンセが特徴で、そしてハウス・ミュージックを軸にしながらもクロスーオーヴァーな広がりのある音楽性が発揮されており、アーティストの個性がしっかりと感じられるお勧めな一枚だ。



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