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Radio Slave - Trans (REKIDS:REKIDS 122B)
Radio Slave - Trans
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古くはアダルトなラウンジ音楽趣向のQuiet Village、レフトフィールドなダンス系のRekid、またはテクノ〜ハウスを横断してよりダンス・フロアを意識したRadio Slaveと、様々な名義を用いて幅広くしかしディープな音楽性を展開するMatthew Edwards。アーティストとしてもDJとしても人気を博すベテランではあるが、個人的な音楽的好みには当て嵌まらず今まで避けていたものの、本作は是が非でも聞かねばという衝動に突き動かされ購入した次第。この名義では初のアルバムとなった2017年作の『Feel The Same』からのシングルカットである本作には、Innervisionsの頭領として名高いDixon、そしてデトロイト・テクノのソウルの塊であるUnderground Resistanceがリミックスを提供しているのだから、その名前を見ただけでも反応してしまう人も少なくはないだろう。原曲は歪んだように蠢くシンセベースにヒプノティック&ドラッギーな上モノが反復する妖艶なテック・ハウス調で、これはこれで真夜中のピークタイムのダンスフロアをも賑わすような派手さがあり、Edwardsの的確にフロアを意識した曲調は確かなものだ。そしてそれを更に機能的に手を加えたのがDixonによる"Trans (Dixon Retouch)"で、以前からもリミックスと言うよりはエディットとしての手腕を発揮している通りで大きく曲調を変える事はないが、少しだけ暗闇の中で光るようなシンセのメロディーやスネアロールでの盛り上がりも盛り込んで、原曲を活かしながらも起承転結らしい展開を作ってエディットの妙技を披露している。だがしかしやはり一際強い個性を感じさせたのはURのリミックスである"Trans (Underground Resistance Hamtramck Remix)"の方で、Mike Banksがどの程度制作に絡んでいるかは謎なもののファンキーなギターカッティング、鈍くうねるベースと鋭利なリズムトラックと、ややバンドサウンドらしき物が感じられるのはURが集合体としての存在感を今も尚体現している。催眠的にエフェクトが掛けられたボーカル・サンプルや不気味なシンセのフレーズなども、よりダークなエレクトロ調になる事に役立っており、この肉体を揺さぶるファンキーさには冷気と共に心の中で燻る熱いソウルも感じられる。最近目立った活動が見られないURが、しかしやはり地力を感じさせるリミックスを披露すると、どうしても新作を期待せずにはいられないのだ。



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