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2018/9/14 solfa 10th Anniversary ”DAY 1” @ Solfa
2008年9月に中目黒という場所にオープンしたSolfaも今年で10周年。決して周りにクラブが多いわけでもなく環境的に優位でもないにもかかわらず、知名度だけではない確かな国内外のアーティストのブッキング、そしてまた都会的で洗練された内装等を売りに、堅実に10年の間運営を続けている。そんなクラブの10周年パーティーは4日間に渡って開催されるが、その初日は今や世界的アーティストであるGonnoやKuniyuki Takahashi、ベテランであるMoodmanやDr.Nishimura、そしてYou ForgotやNuboによるライブユニットのUnconscious Fusion OrchestraとBOW & SISINOBUと若手までフィーチャーし、中規模のクラブでありながらその内容はそれ以上と非常に楽しみに一夜だ。
この日は何とオープニングセットを何とGonnoが担当するというレアなタイムテーブルで、その為に普段よりも早く22時半頃にはクラブへとイン。早い時間帯ながらもアニバーサリーかつGonnoがオープニング担当と言う事もあってか、やはりメインフロアもセカンドフロアも人が多く入っていて賑わっている。Gonnoは上げている最中からのプレイではなく、じっくりと盛り上げていく事が出来る時間帯を担当している事もあり、バレアリックな音楽性も持つ彼にとっては魅力を存分に放つ事が出来るのだろう。スローモーながらもずっしりとしたビート感に、鈍いアシッドの覚醒感やポジティブなピアノの響きも入ったバレアリック・ハウスに、Joeの"Thinkin About"のようにパーカッシヴでエキゾチック感もあるエディット・ハウスもプレイしたりと、粘り強く底辺でじわじわと引っ張っていくように流れだ。肉体を引き寄せる強い引力があり、ずっしりと骨太で芯のある選曲だからこそ、アッパーでなくとも腰をぐいぐいと揺さぶりゆったりとしたダンス・グルーヴに飲み込んでいく。少しずつ圧力やグルーヴ感を増しながらソウルフルなニュー・ディスコやヒプノティックなアシッド使ったハウスも入ってきて夜中の時間帯へと足を踏み入れると、より豊かな展開や熱き感情が現れてドラマ性を繰り広げていく。といっても上げ上げ一直線にはならず奇怪な音響系テクノでトリッキーな時間帯もあれば、ゴージャスなディスコ・ハウスでフロアを輝きで彩りもしたり、そこからイタロ風なハウス古典の"Ma Foom Bey (Rhythm Version)"など、プレイしている本人さえも楽しんでいるかのような賑やかな選曲だ。そして一見表面上は明るいのだけど、そのプレイをずっと聞いていると何かGonnoの胸に秘めた熱い激情が感じられる、実にソウルフルなプレイに気付かされる。そして"Dan Gna (Sacred Rhythms Vokal Journey)"の爽快感溢れる神聖でトライバルなハウスがかかる頃にはフロアは完全に真夜中のモードで、祝祭感に包まれる歌ものハウスや図太いダブ・ハウスなどで、フロアを大きな波で飲み込むように揺さぶっていく。そして響いてくる聞き覚えのあるトライバルな響きは、そう"Precious Hall"だ。勢いを付けたままラストはKuniyukiへと橋渡しすべく、太古の深い森林で鳴っているようなパーカッシヴなハウスでピークまで持っていき、正に絶頂へと上り詰めて最高の雰囲気を作りKuniyukiへとバトンタッチ。

KuniyukiはPCにキーボード、そしてAIRAのハードウェア等のいつものライブセット。幽玄なストリングスと物悲しいピアノ手弾きの演奏からしんみりと始まり、抜けの良いパーカッションも入ってくると、叙情的なディープ・ハウスへと滑らかに入っていく。フロアが揺れる程に太いボトム、感情的で切ない咽び泣くようなキーボードの旋律、真夜中のパーティでありながら享楽的な雰囲気ではなく胸を締め付けるような切ない感情に染めていくプレイが、実に心に沁みる。特に演奏家らしく常にキーボードを流暢に弾きながら魅惑的な旋律で耳を引き付け、マシンを使いながらもKuniyukiらしいバンド的な有機的な表現が彼の魅力の一つだろう。ダンス・トラックとしての機能性、またライブ感溢れる表現力の共存は、クラブミュージック系のライブアーティストとしての中でも群を抜いている。動静の変化、豊かなコード展開、荒々しくありながら優しく包む温かさから生まれるハウス・ミュージックは実にグルーヴィーで、大地の鼓動のようにフロアも肉体も揺らす。基本的にはディープ・ハウス〜トライバル・ハウスの範疇になるのだろうが、ライブでこういったプレイを一人で行うアーティストはそう多くはなく、そういった意味では稀有な存在感を放っている。最初から最後まで一切緊張感を切らす事なく、メランコリーなディープ・ハウスで押し通し、つまりは非常にKuniyukiらしい力強くもエモーショナルなライブだった。

続くはDr.Nishimura、イタロ・ディスコやコズミック系から始まり最近ではMusic From Memory周辺の普及にも務めている事もあり、スローモーでバレアリックなプレイかと勝手に思い込んでいた前提を良い意味で裏切られて、ピークタイム仕様なダンス系のプレイでフロアの盛り上がりを継続させる。4つ打ちハウスのアッパーなグルーヴ中心ながらもイタロ的な快楽性や奇抜性のあるユニークなトラックを用いた独特な音楽性に、惑わされるような不思議な高揚感を引き出され、自然と心も体も踊り出す。あまり世界観を散らす事なく快楽的な選曲中心という意味では、ミニマルな持続感を引き出して的確にフロアを盛り上げる。特に中盤以降はアシッドのシーケンスによるヒプノティックな快楽性と、そしてドタドタとした荒いビート感が印象的で、酔っぱらってふらふら酩酊した意識の中ではとにかく外交的なエネルギー発するプレイで盛り上がないわけがない。アシッド・ベースを存分に用いて快楽を引き出して、俗世的な雰囲気たっぷりなのもある意味では、非日常な享楽にまみれたクラブらしい。

そしてUGFYとしても活動するYou ForgotとNuboによるライブユニットのUnconscious Fusion Orchestra、決して大きくはないフロアの片隅を陣取って数多くのハードウェアをセッティングしており、見た目からも壮観だ。最初はヒップ・ホップというかR&Bというかつんのめった、しかし硬質なリズムと奇怪な電子音に熱量の高い女性ボーカルを合わせた曲で開始。テクノ的な硬質なビートを感じさせつつもソウルフルな雰囲気があり、序盤はしっとりとした感情で濃厚なソウルを表現する。しかし途端に強烈で厳つい4つ打ちへと移行しロウ・ハウス/テクノのハイエナジーな方向へと振り切れ、勢いは増しながらも音は削ぎ落とされてダビーでヒプノティックな音響が響き渡る。みぞおちにくるパワフルな4つ打ちで攻めつつ荒く簡素な音質の野性感、そして鈍く脳を叩くアシッドのうねり、悪っぽいヤンキー的なファンキーさが現れる。まるで暴風雨がフロアに襲来したような激しさに揉まれ、過酷な宇宙旅行の最中にあるような劇的かつ激しい展開に飲み込まれていく。特に終盤のひりつくような緊張感に満ちたロウでハードなテクノの流れは、ひんやりと温度は下がりながらも肉体性を伴うアシッドうねるグルーヴの攻めで存分に踊らされた。最後は文字通りアシッド地獄でこれでもかと快楽を誘発する流れで、ロウなビート感とあわせて体を叱咤する過激な一点突破な展開で突き抜け、パーティーのピークタイムに相応しい盛り上がりを見せて終了。どの曲も恐らく既発ではなくライブの為に用意されている曲で馴染みはないものの、ライブとして盛り上がるにうってつけなハードかつファンキーな曲ばかりで、期待以上にDJではないライブとしての魅力ある内容だった。

さて、この後にはMoodmanやBOW & SISINOBUとまだまだ続いていたものの、この日は早くからパーティーに参加して十分に楽しんだ事と疲れもあって27時過ぎにはフロアから離脱。随分と久しぶりに訪れたSolfaだったが、素敵な音楽や美味しいお酒と共に久々に会う友達も居たりと、やはりパーティーは良いものだなと実感。アニバーサリーらしく常にパーティーは笑顔で満ちていて、実に楽しい夜を過ごす事が出来た。

■Kuniyuki Takahashi - Feather World(過去レビュー)
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| HOUSE13 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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