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keita Sano - Ōtotsu (Let's Play House:LPHWHT18+)
keita Sano - Ōtotsu
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引く手数多と呼ぶには言い過ぎだろうか、いや、決してそれも誇張ではない位に日本から世界に向けて今最も注目を集める若手アーティストであるのは間違いなく、事実Crue-L RecordsをはじめRett I FlettaやMister Saturday Nightと言った人気レーベルからHolic Traxや1080pを含む多くのアンダーグラウンドなレーベルからも求愛を受けるアーティストがKeita Sanoだ。2012年頃から作品をリリースするも既にその量は30作を超えるなど尋常でないハイペースで量産しながら、その多作さに呼応するようにテクノ〜ハウス〜ディスコと作品毎に作風のバラエティーも広げて、幅広くファンを獲得している。本作は過去にもリリース歴のあるニューヨーク拠点のLet's Play Houseからとなるアルバムで、実はアナログでは『Kubo』と『Totsu』として別々にリリースされたものを、配信では合わせて凹凸=Ototsuとして纏めた作品だ。ここでは基本的にはハウスをベースにした作風になっているが、何と言ってもどれもフロアを強烈に沸かせるダンス・トラックである前提ある事を主張したい。8分にも及ぶ"A Place Called Sun Beach"は特にじわじわと来る快楽的な一曲で、序盤の溜めに溜めたシンセベースのシーケンスで長く引っ張りつつトランシーな上モノも入ってくれば、ディスコティックな多幸感の雰囲気に染まる機能的な作風で、幕開けから強烈な一撃を食らわせる。鈍いアシッドと不気味なホーンを用いてシカゴ・ハウス風な悪っぽい不良感のある"Hmmm"は、ロウな質感も相まって粗悪なマシン・グルーヴがより覚醒感を誘発する。次の"Sweet Fruit"もラフな音質ながらもズンドコとしたドラムやカラッとしたパーカッションで構成されたリズム重視のハウスで、亜熱帯の密林を喚起させる原始的なトライバル感が心地好い。ここまでの『Kubo』で十分に作風の幅広さは証明されているが、続く『Totsu』は更に賑やかなパーティー仕様な曲調が強くなっている。ピュンピュンとしたコズミックなSEや管楽器の派手なディスコ・サンプリングを多用した"Can't Wait The Party"は、そのタイトル通りにパーティーが待ち遠しくなるズンドコとしたフィルター・ディスコで、ドタドタとした安っぽいビート感ながらも輝きを放つようなメロディーで楽しさに溢れている。そして色っぽい女性ボーカルのサンプルを用いた"Bitch"はソウルフルかつ優美なディスコ・ハウスで官能的に聞かせつつも、最後の"The Stripper"は回転数が狂ったようなスローモーなテンポ、そして即興的なボーカルも入り紫煙も揺らぐ怪しい残響も加えてダンスホール・レゲエ調と、曲調は正に様々でありながらあの手この手で踊らせる曲ばかり。悪っぽさ、または華やかさなど曲毎に異なる表情やスタイルがありバラエティー豊かで、しかしどれもSanoの衝動的な勢いでの世界観の統一があり、大量にリリースをしているにもかかわらず爆発力は一向に衰えない。更に今度はClue-lからのアルバムも控えており、一体何処までこの勢いは続くのだろうか。



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