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Marcus Worgull - Broad Horizons EP (Innervisions:IV77)
Marcus Worgull - Broad Horizons
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この目まぐるしく流行が変わるダンス・ミュージックの世界で1〜2年に1枚のペースでEPをリリースし、流行り廃りに影響を受けずにディープで幻惑的かつメランコリーなエレクトロニック・サウンドによって自身の世界観を確立しているMarcus Worgull。DJとしての活動は少なく基本的には制作者としての活動が中心のようだが、ベルリンが誇る世界的レーベルのInnervisionsの設立当初からレーベルに所属する看板アーティストの一人でもあり、その意味ではお墨付きを貰っていると言っても過言ではない。本作は2018年初頭にリリースされたEPだが彼にとっては挑戦的とも言えるレゲエ/ダブを取り込んだディープ・ハウスを披露しており、基本的には作風が一貫している彼の曲の中では非常に新鮮さも際立っている。"Skango"はぬめって湿った湿地帯を思わせるダブな4つ打ちに強烈なアフタービートのギターカッティングが被さってくる正にレゲエ寄りなハウスで、その強烈な残響の合間にトリッピーな電子音が揺らめいて、終始重心が低いグルーヴを貫きながらも実に快楽的な音響に飛ばされる魅力的な曲。"Seen"はもう少々テクノ/ハウス的な躍動感がある曲調だが、よりディレイやリバーブを効果的に用いてアフタービートが強くなっており奥深い空間演出が成されていて、一方で代わりにWorgullらしい陶酔感のあるシンセのリフが現れてくる部分は流麗なテック・ハウスとしても聞こえ、既存の音楽性とダブ/レゲエが見事に融合している。タイトル曲の"Broad Horizons"は比較的既存のディープ・ハウスの延長線上にある曲で、しかしアコースティック・ギターの妖艶なリフと深いメランコリーがある歌によってどんより薄暗い闇の中を叙情性を伴って突き進む深遠な世界観は、Worgullの湿っぽくソウルフルな音楽性が見事に表現されている。どの曲もフロアで体感すれば盛り上がる事間違い無しのクオリティーは流石で、そろそろ自身のソロアルバムもと以前から期待しているのだが。



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