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2018/12/14 RRD presents 交信と制御 @ Unit
ビジュアル・アート・デザインのREALROCKDESIGNが提供する「交信と制御」、年末度パーティーらしく非常に豪華な人選でトルコ出身で現在はベルリンで活躍するOnur OzerやCircolocoレジデントのTania Vulcnoを海外から迎え、そして日本からはGonnoやKabutoに現在は海外に拠点を移したSTEREOCiTI、そしてIori×Toshiyuki GotoによるB2Bオールナイトセットなど、Unit/Salonn/Uniceをフル活用。更にUnitではCOSMIC LABとYAMACHANGとREALROCKDESIGNによる映像と照明の演出があり、音楽と共に空間演出にもこだわるなど期待値の高いパーティーだ。
24時頃にメインであるUnitへと足を踏み入れると、オープニング担当のKabutoがプレイ中。YAMACHANGら演出している事から照明には期待していたが、確かに独特の洗練された未来的なレーザーによる照明やステージ背景に投影されたヴィジュアルは、普段そういったものを特に気にしない当方にとっても魅力的に映り、テクノな音との相性も非常に良いだろう。KabutoによるDJはかっちりした4つ打ちテクノをプレイしながらも、ややデトロイト的なエモーショナル性もあり、勢い良く闇夜の中を駆け抜ける。がそこからのブレイク・ビーツへと雪崩込んで勢いだけではないリズムの揺れを持ち出すのはKabutoらしく、鞭打つようなエレクトロや鈍いアシッドが唸るエグいテクノ等でしっかりとビートが地を掴みながら、肉体を叩き付けるように刺激する。小箱でのプレイよりも幾分か荒々しいというか、刺々しい激しさやより暗い闇を感じられるが、決して単にアッパーだけなのではなくローファイな音の中に微かな叙情性を残しているのが良い。流行云々とは別の自身の音を持っていて、そのエレクトロ的な鈍い音からは渋さも滲み出ており、ゲスト前のフロアの雰囲気を無骨な雰囲気ながらも丁寧に作り上げていた。

Onur Ozerはブリープ音とブレイク・ビーツのリズムなレイヴ色の強い曲で引き継ぐ。そこからの一見線は細そうでありながら、しかし芯のある硬いビートで微妙に拍をずらした揺らぎがあり、ヒプノティックな上物の反復でふらふらとした酩酊に引き込む。音数は絞られて隙間も目立つ曲調は淡々と冷えており、硬いキックのテクノにしても音の密度に頼らずに分厚い壁のような音が迫るグルーヴで、すっきりした響きながらも太く金属的な鳴りが刺激的だ。悪っぽい雰囲気を発散しながら魅惑的なテクノでもっと長く聞きたいという気持ちで、しかし序盤30分程だけ体験して止む無くUniceへと移動。

UniceではSTEREOCiTIのプレイが開始。前のDJが甘めのディープ・ハウス中心だったのに対し、STEREOCiTIは一気にフロアの空気を入れ替えるように歪なビートとノイズまじりのアブストラクトな、しかし衝動的なエネルギーを持ったテクノで一気にフロアの緊張を高めていく。サブフロアという位置付けではあるがVoid Acousticsを導入し、音圧や明瞭度も十分に出た音質でパワフルなテクノの響きが十分に発揮されている。徐々にビートは加速して、不鮮明な音響の中から明確なリズムが浮かび上がり、硬質なテクノがハードかつクールに響く。次第に無駄な音は削ぎ落とされたキックも明確に露わになりタイトなグルーヴで疾走するが、無機質な質感とひんやりとした温度感は、過去のディープ・ハウスのSTEREOCiTIのイメージとは全く異なるものだ。切り込んでくるような鋭利なビート、メロディーの多くは排除され反復の電子音が脳裏に焼き付き、ツールとしての機能性に特化したテクノのオンパレード。その意味では非常に世界観は統一されており執拗なまでの激しい展開ながらも持続性があり、一本筋の通ったテクノセットは痛快だ。後半には鳩尾に乱打を喰らわす強烈なリズムも現れて、より太くより真っ直ぐにより硬派に研ぎ澄まされ全く勢いを緩める事はなく突き抜けた。そのハイエナジーなテクノなプレイはもしかすると聞く者を選ぶようでもあり、業界人ぽい集団は余りそのプレイに馴染めなかったようで多くはUniceから退避してしまったのがもったいなく、是非ともこんなSTEREOCiTIのプレイは生粋のテクノリスナーが多いパーティーで体験したい。

GonnoもSTEREOCiTIの勢いを止めずに攻めの姿勢だが、激しい点は変わらずとももうちょぅと野性的な荒々しさが感じられ、そして幾分かハウシーなグルーヴ感。オルガンソロが熱量高く躍動しざらついたハウス・ビートの"Central Park (BC's Park Ride)"も飛び出して、ぐっとソウルフルなムードを増したかと思えば、Stephan Bodzinによるヒプノティックなテクノの"Kerosene"の覚醒感を煽ったりと、テクノとハウスの境目を埋めていくようなプレイだ。STEREOCiTIのプレイに引っ張られたのかはさておき、Gonnoも直線的で獰猛な展開で、歌もののボーカル・ハウスもエグいアシッド系も同列に並び、中にはアシッド・トランス気味に相当に快楽的な選曲もあるが、どんな曲をプレイするにしてもどこか人情味みなり熱さなりを秘めた雰囲気はGonnoらしい。後半にはゴージャスなピアノとソウルフルなピアノが攻勢をかけるゴスペル風な"Javelin (Calling Out Your Name)"のハウスでがつがつと攻め立て、そこからマシンガンを打つようにアシッドの連打が組合わさったハウスへと繋がれ、朝方に向けてハッピーな雰囲気も現れてくる。そして響き渡る切ないピアノのコード展開、ハウス・クラシックである"Love Changes (Deep Mix)"で、愛くるしくも感情が熱く燃えるオールド・スクールなハウスには盛り上がらずにはいられない。やはりGonnoのプレイには体感的にも人間的な血の通った熱さなりエモーショナルな感情が込められているのがはっきりと感じられ、何時だって聞く者の心を温めるのだ。

その流れのままUniceのラストはNehanだったものの、流石にもう早朝の時間帯で当方も疲労困憊。ソファーで横になりうとうとしながら聞いている状態で、ぐだぐだと過ごす事に。この日は折角かなり層の厚い人選をして、照明や音響にも力を入れていたと思うのだが、集客はいまいちとやや残念な一夜に。特に関係者が多かったのか音を楽しむというよりは内輪ノリな感じでまあそれはそれでパーティーの楽しみだとは思うが、やはりみんなもっと踊ってこそと思うが。
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