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Various - 雲の向こう : A Journey Into 80s Japan's Ambient and Synth-Pop Sound (Jazzy Couscous:JC11)
Various - 雲の向こう

日本を越えた海外から盛り上がる日本の古き良き時代の音楽の発掘は最早一種のムーブメントと呼んでも差し支えはないと思うが、ここ日本に於いてもその流れの一旦を作ったレーベルがある。それこそがAlixkunとKlodioが主宰する東京を拠点としたJazzy Couscousで、再度シーンへと返り咲いた寺田創一や故人である横田進(aka Prism)の作品のリリース、または2015年には『ハウス Once Upon A Time In Japan...』(過去レビュー)なる90年代のジャパニーズ・ハウスの決定版とでも呼ぶべきコンピレーションを編集するなど、日本人以上に日本の音楽への好奇心を原動力によってその発掘を行っている。本作はそんなAlixkunが日本の80年代のアンビエントやシンセポップに焦点を当てたコンピレーションで、最近リイシューも話題になった小久保隆やdip in the poolを始めとして他にはジャズやポップスにシンセサイザー奏者らの曲が、前述のスタイルを軸に纏められている。シンセサイザー奏者である小久保による"Underwater Dreaming"は如何にもアンビエント/ニューエイジで、煌めくようなシンセのフレーズを羽衣が舞うような層にしてゆらゆらとした動きで正に夢現な世界に引き込む作品で、現代的に言えばバレアリックと呼ぶべき極楽浄土へ片道切符な音楽だ。サックス奏者の井上敬三による"Kitsu Tsuki"はベースはジャズではあるが、本人が吹くクラリネットの陽気に踊るようなフレーズや有機的なギターのカッティングの水面を揺蕩うようなフローティングな感覚は、ニューエイジのそれと近似している。大村雅朗によるサントラ収録曲の"A Touch Of Temptation"は完全に現在のバレアリックの中にあっても違和感はなく、フュージョンテイストなギターやシンセ・ポップな朗らかなキーボードに残響広がる淡いムードのドリーミーな世界観があり、昼下がりは午後三時のうたた寝に最適な曲だ。同様にドリーミーな"Obsession"はサックス奏者である朝本千可によるもので、牧歌的な笛の音色が淡い叙情とコズミックな感覚を生み出して、そこから伸びやかなシンセサイザーやピアノが現れて心地好い浮遊感に包んでいくゆったりとしたシンセポップ調。鈴木良雄もジャズ・ベーシストであるが、ここで聞ける"The Mirage"は現代テクノの中にあるアンビエントの一種でもおかしくはなく、神秘的なシンセの反復やドローン的な長い電子音の響きで想像力に働きかける作用があり、静かに瞑想へと引き込むニューエイジ調の曲だ。他の曲もそれぞれ何処かで聞いたような懐かしさのあるシンセポップや空想世界のアンビエントなど、副題が示す通りの音楽性と共に実に美しい世界観で纏められており、単に有名な曲だけを掬い上げるのではなく有名無名にかかわらずよくぞこれだけの素晴らしい曲を編集したと感嘆せずにはいられない。アンビエント/シンセ・ポップといったジャンルに造詣がなくとも、ただひたすら心地好い音を求める人にとってもこれは快適なBGMとして機能する筈だ。惜しむらくはアナログオンリーの販売という事でやはり少々マニア向けな事であり、折角これだけの魅力を含んだコンピレーションなのだから、間口を広げた販売でより多くの耳に届けられたらとも思う。



Tracklistは続きで。
Side 1
1. Takashi Kokubo - Underwater Dreaming
2. Keizo Inoue - Kitsu Tsuki
3. Nobuyoshi Ino - Window

Side 2
1. Masaaki Ohmura - A Touch Of Temptation
2. Dip In The Pool - Kuroi Dress No Onna
3. Shigeru Suzuki - Silver Snow Shining

Side 3
1. Chika Asamoto - Obsession
2. Mami Koyama - Love Song
3. Fumio Miyashita - In The Beginning

Side 4
1. Yoshio Suzuki - The Mirage
2. Yumi Murata - Watashi No Bus
3. Chakra - Itohoni
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