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Orquesta De Las Nubes - The Order Of Change (Music From Memory:MFM033)
Orquesta De Las Nubes - The Order Of Change
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2018年も秘蔵音源を中心に辺境音楽の発掘を続けるMusic From Memoryの活躍は目覚ましかったが、そんなレーベルの後押しによって2016年に注目を集める事になったスペインの音響派ギタリストであるSuso Saizも、2018年にはSaizが関連する作品の過去の名作がリイシューされるなど話題には事欠かなかった。そしてMFMからもSaiz関連の作品を編集したコンピレーションがリリースされたのだが、それこそ歌手のMaria VillaとパーカッショニストのPedro EstevanとSaizが80年代に組んでいたOrquesta De Las Nubesなるバンドの作品で、活動当時にリリースした4枚のアルバムから選曲されたのが本作である。スパニッシュ・ニューエイジを代表するSaizの音楽は本作に限らず神秘的なり霊的なり現実を超越したようなここではない何処かの音楽な雰囲気があるが、特に本作ではVillaの歌も加わる事によってその要素はよりはっきりと強くなっている。勿論作風としてはSaiz特有の奇妙なギターや素朴なパーカッションの有機的な響きと、シンセサイザーや電子音といったエレクトロニクスの自然な調和が前提にあり、そこにアンビエントや現代ミニマリズム、民族音楽やニューエイジといった要素が融け込んだ前提で実にSaizらしく静謐な世界観がある。うねるような細いギターと聖なる歌声に癒やされる"Un Regalo"から始まり、ぼんやりとしたシンセのドローンと天上の歌声が伸びる中にサウダージな泣きのギターや清らかなピアノが胸を打つ"Vendran Lluvias Suaves"からして、桃源郷が目の前に広がるニューエイジ。8分にも及ぶ"Tiempo De Espera"は繊細なギターに合わせて静謐なビブラフォンが奥深く広がり、そこに天使の歌声を想起させる歌唱も加わってくると正に霊的なミサ曲のようでもあるが、大きく展開をせずに抑揚がある構成は現代音楽のミニマル的だ。一方でマリンバやベルなどEstevanのパーカッションが軸になった"Cama Diarmonica"では、チャントも入り混じり人間の根源的な生命力に溢れた、霊的と言うよりは民族音楽の要素が光っている。アルバムの後半は更にサイケデリック性や豊かな音色が増しており、雷鳴のような電子音やサイケデリックな音響と破壊的な打撃音によって躍動感を増していくトライバルな"Como Un Guante"、朗らかなマリンバのミニマルな旋律と清らかな歌が和やかな色彩を生みつつも反復の展開が催眠を誘う"Me Paro Cuando Suena - Parte 1"、そしてラストの少々浮いた感もあるファンキーなロック寄りの"Ella No Lleva Gafas"と、前半の神妙で霊的な雰囲気に比べるとオーガニックで弾けた感さえもある。とは言っても全体を通して聞けば現行バレアリック/ニューエイジの中にあっても全く古びれない普遍性もあり、そして何よりも非日常的な幻想的な美しさやメランコリーはSaizに期待しているそのものだ。またしてもMFMは素晴らしい音楽を纏め上げ、価値あるコンピレーションを届けてくれた。



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| ETC4 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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