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Seb Wildblood - Grab The Wheel (All My Thoughts:AMT009)
Seb Wildblood - Grab The Wheel
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日本からはAquarium aka 外神田deepspace、または新興勢力のTom VRやFolamourらがカタログに名を連ねるそのレーベルが、Churchとその傘下のAll My Thoughts、そしてCoastal Hazeで、それらを纏めて主宰しているのが南ロンドン出身のSeb Wildbloodだ。異なる複数のレーベル運営を軌道に乗せており特にモダンなハウスへの審美眼は確かなものだが、Wildblood本人もアーティストとして積極的に制作活動を行っており、郷愁を帯びて懐かさを誘うディープ・ハウスの作風は現代のバレアリックのシーンとリンクするような親和性があり、作曲家としても目が離せない存在だ。さて、本作は過去のやや内向的で落ち着きのあった作風に比べると、より躍動感あるリズム感やフレッシュな活力に溢れていて、テクノやエレクトロに接近した作風さえも見受けられる。"Leave It Open"は開始こそ透明感のある幻想的なシンセにバレアリック感があるものの、直ぐに細くも切れ味あるエレクトロ調なビートが快活にリズムを刻みだす。そこにキラキラとしたシンセのフレーズや叙情的なシンセストリングスも加わる事で大らかなバレアリックの雰囲気を保っているが、小刻みにステップを踏むようなリズム感は間違いなくダンスフロア向けだ。"Bad Space Habits"は更に太いキックを用いてシャッフルする大胆なグルーヴが印象的だが、ただアッパーなだけではなくそこにエモーショナルなシンセやトリッピーな効果音や爽快なボイス・サンプルも加える事で多幸感のある雰囲気を保っており、大空を飛翔するように勢い付く。"Grab The Wheel"はオールド・スクールな懐かしい響きのハウス・グルーヴで比較的過去の作品に近い路線だが90年代レイブなブレイク・ビーツ調でもあり、浮遊感のある複数のシンセが豊かな色彩感覚を生んで清涼な感覚に富んだダンス・トラックだ。ラストの"Landing"も繊細で細いエレクトロなリズムを用いているが、それと共に最も過去の作風寄りな内向的なアンビエント感覚もある上モノが切なく、しんみりとノスタルジーを誘発しながらEPを締め括る。本作は明らかに過去の作風よりもダイナミックで強いエネルギーも伴う事でよりフロアに接近する事になったが、勿論バレアリック性やエモーショナル性という点も全く失われておらず、アーティスト性を損なう事なく進化が感じられる。



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