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Hoavi - Phobia Airlines (Fauxpas Musik:FAUXPAS 029)
Hoavi - Phobia Airlines
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NocowやRising Sunといったレーベルを初期から支えるアーティストに、そしてSven Weisemann変名のDesolateやConforce変名のSevernayaら著名なアーティストもカタログに名を連ねるドイツはライプツィヒのFauxpas Musikは、テクノからハウスにブレイク・ビーツからリスニング系まで多少なりとも幅を持った音楽性のあるレーベルだが、おおよそどの作品にも共通する要素は包み込むような温かいアンビエント性だろう。本アルバムもそのレーベル性に沿った内容で、手掛けているのはサンクトペテルブルク出身のKirill VasinことHoaviだ。Web上にもアーティストの詳細は余り公開されておらず作品数も多くないためどういったアーティストかは不明だが、まだ20代後半と比較的若手の存在である。アルバムの出だしこそ落ち着いたノンビート構成の"Cloud9"で深い濃霧に覆われたような視界もままならないディープなアンビエントだが、人肌の温もりを感じさせる温度感は非常に情緒的。そこからは曲毎に様々な変化を見せ、湿度のあるキックに硬いパーカッションが打ち付ける"Kill The Lama"はアシッド・サウンドが飛び交いつつアンビエントなパッドに覆われ、"Can't Explain"ではぐっとテンポを抑えたダウンテンポに80年代風のローファイなパーカッションやアシッドを絡めた叙情的ながらもヒプノティックな響きがあり、そして"Phobia Roadlines"ではしなやかなドラムン・ベースかブレイク・ビーツかと言わんばかりの小刻みなリズムを刻みつつ無重力で浮遊感のある上モノを張り巡らせたアトモスフェリックな作風と、とても一人のアーティストとは思えない程にバリエーションの豊かを強調する。"Contour"辺りは安定感あるキックとディレイを用いたダビーな音響による幻惑的なディープ・ハウスで、特に幽玄なエレクトロニックの響きに陶酔させられる。時に激しく振動するリズムから大らかな波のようにゆったりとしたグルーヴまで、曲毎に動静の変化を付けてリスニングとダンスを行き交うアルバム構成だが、一環して霞がかった深い音響によるディープなアンビエント性は鎮静作用があり、睡眠薬の如く微睡みを誘発する。前述のSven Weisemannらの静謐で残響心地好い音楽性と共鳴する内容で、まだアーティストとして未知な部分は多いものの期待が寄せるには十分だ。



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