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Session Victim - Dawn EP (Delusions Of Grandeur:DOG71)
Session Victim - Dawn EP
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近年は遂に自分達のレーベルであるPen & Paperも立ち上げて更なる躍進を果たしているSession Victim。ディスコやファンクにジャズの要素をサンプリングを用いて取り込み、ライブフィーリング溢れるディープ・ハウスの制作を得意とする彼らの活動は、事実DJではなくライブによって完成する。つまりキモはサンプリングとライブ性にあるのだが、彼らの拠点の一つでもあるDelusions Of Grandeurからの新作は、様々なアーティストをフィーチャリングする事でより豊かな音楽性を獲得する事に成功している。先ずタイトル曲である"Dawn"は音楽的に共通項が多く同様にサンプリングやエディットを武器にするNebraskaとの共同制作で、ざらついて生々しいハウスの4つ打ちを下地にファンキーで温かいベースライン、そして耽美なピアノやギターカッティングらしき音など生音風な要素を合わせて非常にSession Victimらしいエモーショナルなディープ・ハウスを展開している。目新しさとか流行とかそんな物には一切目もくれず、どれだけ自分達のスタイルの濃度を高められるかという気概さえ感じられる作風で、これだけでSession Victimの魅力は十分に伝わる筈だ。"The Taste Of Life"ではシンセサイザーにJimpsterとKettenkarussellの一人でもあるLeafar Legovが参加するなど非常に豪華な人選だが、こちらもざっくりと艶めかしいジャジー・グルーヴを基調に、シンセ・ファンク的なボーコーダー使いやふわふわとした耽美なシンセが多層に展開し、リラックスしつつメロウな雰囲気を作り出しているのはシンセサイザーに起用された二人の音楽性が影響を及ぼしているのは明白だ。またIron Curtisとの共同制作である"Hear The Sun"も強力な曲で、ボーコーダーを用いたボーカルのレトロ感覚にコズミックかつ哀愁滲むシンセワークによって、懐かしさと切なさがぐっと込み上げる感動的な展開を繰り広げるディスコ・ハウスは特に耳に残る。そして意外な組み合わせにはなるのだろうが、深遠なダブ音響を得意とするエレクトロニックなディープ・ハウスのSven Weisemannがリミックスで参加している。"Dawn (Sven Weisemann's ReDawn Inbassed Mix)"は完全に原曲のイメージをWeisemannの個性で塗り替えており、音の隙間を強調しながら残響によって美しい余韻を作るダビーなディープ・ハウスで、やや温度感を下げて淡々としたムードに抑制しながら美しさを閉じ込めたような上品というか優美なリミックスだ。4曲どれも文句無しの力作で期待を軽く越えてきたEP、その才能は本物でまだまだSession Victimの躍進は止まりそうもない。



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| HOUSE14 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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