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Kuniyuki Takahashi - Early Tape Works (1986 - 1993) Vol. 1 (Music From Memory:MFM027)
Kuniyuki Takahashi - Early Tape Works (1986 - 1993) Vol. 1
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ジャンルの垣根を越えて、そして特に知名度に頼らないどころか寧ろ敢えて時代に埋もれてしまった音源の発掘を積極的に進めるMusic From Memoryが、またしても素晴らしい仕事を遂行した。およそ2000年頃から作品をリリースし始めMule Musiqを拠点に日本から世界へと羽ばたいた高橋邦之は、今やこのクラブ・ミュージックの界隈では名の知れた存在だが、何とMusic From Memoryはそのデビューの遥か前の1986〜1993年に制作されたという未発表音源を掘り起こしてしまった。今までのレーベルの方向性としては世に生まれながらも不遇にも見過ごされてしまった作品に対し再度視点を向けるような流れだったと思うが、本作は既に知名度があるアーティストの完全なる未発表音源を発掘したという点において、そのアーティストの初期音楽性を体験出来る意味で興味深い。公式デビューの遥か前に制作された本作は古いシンセやリズムマシンにテープレーコーダーやサンプラー、そして彼らしくギターやフルートも用いて制作されるなど既にマルチプレイヤーとしての片鱗は見せているが、当時のクラブ・ミュージックに触発されて向かった先はダンスではないアンビエント志向な電子音楽の探求であったのだ。"Night At The Seaside"を聞いても全くビートは入っておらず、幻夢のドローンに覆われた電子音響の中にぼんやりと抽象的なメロディーやノイズにも近い音が浮かび上がっては消えるアンビエントな作風は、しかし既に邦之らしい温かい情緒が存在しており現在の作風へ繋がる点も見受けられる。続く"Day Dreams"では爪弾きのギターらしき音やベルなどが和の侘び寂び感を醸しており、山奥の寺院の中で鳴っていそうな瞑想的な音楽は現在のスピリチュアルな性質と紐付いている。明確なダンスビートではないがリズムが入った"Drawing Seeds"、内なるイマジネーションを刺激する多層なシンセの旋律は重厚感もあり、深いインナートリップを誘発する。一方で現在のシーンの中にあっても全く違和感の無い曲もあり、例えば"You Should Believe"では催眠的なシンセのループと快楽的なベースライン、そして官能的な女性の歌も導入してInnnervisions系のディープな曲調を思い起こさせる。"Signifie"に至ってはTR系のリズムとTB系のベースラインが鳴っており、シカゴ・ハウス/テクノに影響を受けたであろうローファイな音響と相まってライブ感溢れるダンス・ミュージックは、実に邦之らしいフィーリングだ。まだ手探り状態で焦点が定まっていないためか曲調にばらつきはあるが、邦之の単なるダンス・ミュージック以上の豊かな世界観はこの時点から既に存在しているし、またアンビエントやニュー・エイジの要素が強いからこそMusic From Memoryからリリースされるのも納得な内容だ。



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| TECHNO14 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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