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Rai Scott - Detached Observation (Church:CHURCHW016)
Rai Scott - Detached Observation
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Seb Wildblood主宰のChurch Recordsはアンビエントやバレアリックといった流れを汲む新興ディープ・ハウスのレーベルとしては勢いがある一つで、リリースするアーティストもベテランよりはこれからの世代を担うであろう存在が多い。そして2019年の初作はユニットである2DeepSoulとしても活動するスコットランドの女性アーティストであるRai Scottによるもので、過去にはInner Shift MusicやTH Pressingから透明感ある美しいサウンドによる叙情的なディープ・ハウスをリリースしており、おおよそ統一されたその世界観は大らかに包み込むアンビエント性さえ感じ取る事が出来る。ソロ作としては3年ぶりとなる本作もその流れからぶれる事はなく、A面に収録された"Paradise Of Crane"は深い古された言葉で表現するならアンビエント・ハウスといったところか。しかしその緩やかなグルーヴ感は浮遊感が心地好く、大らかなアンビエンス性は澄み切った程に綺麗で、靄がかかったようなパッドの薄い層の上に仄かに情緒を漂わせるシンセが遠くで鳴りながら、深遠な夢の中へ誘う瞑想系ディープ・ハウスはひたすらフラットで安堵の時間が続く。ベルリンからディープ・ミニマルを実践するValentino Moraがリミックスをした"Paradise Of Crane (Valentino Mora Remix)"は硬いリズムによって上下の揺れが生まれてややテクノ化しているが、原曲の大きな空間の感覚を損なわずに、それどこからディレイやダビーな残響を用いる事でより奥深い鳴りを作り出して、体をゆっくりとしかし大きく揺らすダブ・ハウスへと生まれ変わっている。"Lazy Sunshine"も作風は同様で穏やかでフラットなビート感が何処までも伸びていき、しかしここでは薄っすらしたパッドの上にメランコリーな笛らしき音色の旋律がドラマチックな景色を見せる。最後のタイトル曲である"Detached Observation"、フラットな感覚はこれも変わらずだがビートはやや躍動感を増し、そしてパッドの層は厚みを増して空間に充満するように湧き出して、じわじわと壮大に盛り上がっていくスケールの大きさもありEPの中では最もダンスフロア寄りだろうか。どの曲もやや似ている所もありもう少しバリエーションもあると曲毎の個性も際立つかとは思うが、しかし滑らかでフローティング感あるアンビエント・ハウスが彼女の作風でもあり、十分にアーティストの魅力が込められている。



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