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Ron Trent - Warm (Future Vision World:FVW-009)
Warm - Warm
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Ron Trent主宰のFuture Visionから初耳のWarmなるアーティストの新作、これがこのレーベルにしては随分と肩の力が抜けてバレアリック寄りな作品で素晴らしい。レコードのラベルにはWarmというアーティスト名しかないが、ドラムやキーボード、そしてプロデュースにはTrentの名前があり、各レコードショップもRon Trentの名義で販売しているので恐らくTrentの変名なのだろう。いつもの爽快でアフロなパーカッションが炸裂し大空を飛翔するような壮大なディープ・ハウスではなく、スパニッシュやフュージョンにバレアリックといった言葉が連想されるダンス・ミュージックは、これまでの作品の中でも正にタイトル通りに温かくオーガニックな響きをしており、サウダージを誘発する。軽やかなパーカッションとレトロなドラムマシンのリズムから始まる"Night Ride"、そこに優美なシンセのコードや生っぽくしっとりしたベースラインと色っぽい呟きが加わり、更には華麗に彩るピアノと様々な音色によって実にメロウな演出をするブギースタイルのディスコは、バンド演奏的な雰囲気もありその生っぽさがより肌に染みる。本作ではギターも大々的に用いており、しっとりとスローなビートの"On A Journey"では滴り落ちるような哀愁が滲むギターが感情を吐露するように爪弾きされ、透明感あるシンセのコードと溶け合いながら、夕暮れ時の海辺を望むようなバレアリック感に溢れたEPの中でも特に印象に残る曲だ。"Exhale"でも咆哮しつつも咽び泣くようなギターが主導する曲で、爽やかに軽やかに走りパーカッションも心地好く広がるビートが刻まつつギターソロが深い情緒を生む作風は、ソフトロックや元来持っているフュージョン・テイストの延長線上で、それでもやはり普段の作風より緩い雰囲気に開放感が感じられる。ああ、確かに『Warm』と付けられたタイトル通りの温もりに満ちた曲たち、どれも暗闇が支配するダンスフロアから抜け出して、青空の広がる下の屋外で聞きたくなるロマンティックな世界観だ。どうせならこの路線で一枚のアルバムを聞いてみたくなる。



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