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2019/6/21 Music Of Many Colours with Vince Watson @ Contact
古典なディスコやハウス・ミュージックをプレイするというイメージの強いDazzle Drumsが、しかし2017年に立ち上げた「Music Of Many Colours」はそんなイメージを塗り替えるべく様々な要素を持った音楽を展開するという意味が込められており、彼らのプレイの中には例えばテクノやプログレッシヴ・ハウスにヒップ・ホップやソウルなど様々なジャンルが混在している。今回その最新パーティーのゲストで出演するのはデトロイト・テクノの強烈なフォロワーであるVince Watsonで、以前からDazzle Drumsも彼の曲である「Eminescence」を積極的にプレイしていたが、この度念願叶ってようやくパーティーへの出演が決まった。そしてセカンドフロアには日本からシンセサイザー等のハードウェアを駆使して一人でブギーなシンセ・ファンクなライブを行うSauce81も出演と、この日は特にライブに力が入ったパーティーとなる。
丁度日が変わる頃の早い時間帯にセカンドフロアでSauce81のライブは開始。隙間のあるリズムにコズミックな飛び感のある効果音を重ねて、更には本人もボコーダーを通してロボット・ボイスで歌いつつそれを取り込んで直ぐにループさせるなど、一人での演奏ながらも生演奏を取り込みながら徐々にそれらを重ねながら構築していく流れは正にライブそのもの。キーボードを弾くだけでなくシンセ・ドラムも叩いたり、その場で演奏したパーツをサンプリングしてループさせながらじわじわと盛り上げるのだが、そのループ構成はダンス・ミュージック的な要素としてミニマル・ファンクと呼べるものだ。最初の曲だけでも10分近くに渡ってその場で取り込んだ生演奏をどんどんループさせていたが、これは一人で織り成すバンド・ライブと同義だろう。続くはチョッパーベースがうねるファンキーな曲で、優美なエレピでメロウさを披露しつつ光沢感あるゴージャスなシンセソロも合わせて、ブギーなノリでハッピーに盛り上げていく。そこからもディスコの煌めく世界観、ファンクの肉体的なうねり、ヒッポ・フップ風なリズミカルなグルーヴもあったりと、サンプラーやリズムマシンも用いながらも実に血の通ったような生き生きとした演奏で、フロアを光で照らし出すようなポジティブな響きだ。サンプリング+ループを駆使して多層に被せながら構築するライブはとても一人で行っているとは思えない程にバリエーション豊かな表現で、序盤はまだ落ち着いた感もあったライブは、中盤以降はいつしかノリノリでゴージャスなシンセ・ファンクが炸裂する賑やかなサウンドになり、フロアには笑顔が溢れている。また盛り上がる曲だけでなくうっとり甘いソウルフルな歌も入るディスコな曲、そしてラストにはPrinceのカバーも披露したりと、ディスコ/ブギー/ジャズといった黒人音楽の要素を現代的なダンスとして咀嚼したライブはパーティーの早い時間帯ながらも、その時間帯にあった和みと賑やかさを生んでいた。

その後、暫くしてからメインフロアではMusic Of Many Coloursの要素の一つであるダンスショーが開始。Dazzle Drumsがプレイするビート中心の曲に合わせて、各ダンスグループがダンスを披露するのだが、それも皆が動きを合わせたリズミカルなダンスや抽象的で自由度の高い創作ダンスなど色々な表現があり、パーティーの中では短い時間ながらもパーティーを盛り上げる一つの要素として成立している。一晩を通して途切れないDJプレイのパーティーは当然良いものだが、こうやってダンスショーも行う事でより広範囲な人に向かって訴求する事は可能だろうし、パーティーの形は一つでない事を再認識させられる。

そしてダンスショーの後、遂にVince Watsonのライブだ。今まで何度か見たライブはエモーショナル性よりも激ハードな猪突猛進ライプが多く、正直金太郎飴的な流れにやや飽きる事が無いわけでもなかったが、今回は基本的にはハウス寄りのパーティーにどう合わせてくるかという興味は尽きなかった。実際にライブが開始するとビートレスな幕開けに薄くパッドを伸ばしながら、そこに悲哀に満ちたピアノの旋律を演奏していきなり壮大な叙情感が湧き出てくる。物静かではあるがしかし壮大でもあり、デトロイト・テクノらしいエモーショナルな旋律を弾きながら、溜めを効かせつつ徐々にキック等のリズムも入ってきて、そして遂にズンズンと太いキックを刻み出せばもうそれはデトロイト・テクノそのものだ。しかし以前のかなりハードなグルーヴに比べると押し引きがありグルーヴはしなやかで、そして序盤に早速ハウス名曲の"Eminescence"も披露。パーカッションの効いたリズム、そして闇夜に映える情緒的なピアノが滴り落ちてくるような美しさ、トランシーでありながら黒光りするディープ・ハウスでもある。そこに続くは多層的なシンセのレイヤーと切ないピアノの絡みに泣きそうになる"Another Rendezvous"、物悲しいピアノのメロディーが心に染みるこの曲は、遠く離れた故郷への思いが馳せるような非常にエモーショナルなディープ・ハウスだ。大らかで優しくもある感情にフロアは包まれてドラマチックな時間を過ごすが、そこから力強く疾走感のあるテクノへも移行して太いキックがフロアを揺らし肉体を震わすが、それでも尚エモーショナル性を失わない。または抜けの良いパーカッシヴなハウス調のグルーブにメランコリーなピアノを合わせたぐっと感傷的なハウスもあれば、名曲"Mystical Rhythm"では陶酔感の強いミニマルなリフは残しつつ、メロディーは更に壮大さを加えたアレンジを見せ、骨太なキックも加わって原曲以上にパワフルなアレンジになっている。そこからもデトロイト・テクノと共鳴するエモーション爆発な曲が続き、キックレスな瞬間も織り混ぜる事でブレイクを持ち込みよりドラマ性を強調させ、ダンス性とリスニング性を兼ね備えたバランスの良いライブ構成だ。ラスト間際には壮大なシンセストリングスに包まれる"Via"もプレイし、完全にデトロイト・テクノ影響下の美しさの深遠を覗かせる世界観に、涙しそうにさえなってしまう。やはり期待していた通りハウス調のグルーヴが多く普段よりも勢いは抑えながら、しかし逆に美しいピアノやストリングスが映えたエモーショナル性が強くなり、この日はそのおかげで飽きる客も少なく最後まで引き付けられていた。予想以上に盛り上がったおかげでアンコールも急遽行い、再度の"Mystical Rhythm"プレイは少々笑ってしまったが、比較的ハードな味付けながらも悲しげなピアノのソロがぐっと感傷性を増していた。

Dazzle Drumsは開始から飛ばし気味な勢いのある選曲で、メロディーよりも硬めのキックやリズムで引っ張るビート重視なプレイ。ややハードなテクノに思われるもそこから多幸感溢れるプログレッシヴ・ハウス調へと流れて大箱受けする大きな空間性の雰囲気を作り、しかしそんな流れにもロウで簡素なシカゴ・ハウスの"No Way Back"を被せてきたりとミックスの妙技を見せ、更にはそこに"Good Life"重ねてきたり、意外な展開ながらもしかし見事なミックススキルで魅了する。そして歌もののソウルフルなハウスからBlack Science Orchestraによる"Where Were You"のどす黒くファンキーなハウスなど、お得意のクラシカルな雰囲気も打ち出して朝方の爽快感も伴いながら目を覚ますようなプレイだ。力強い肉体感伴うグルーヴ、情熱的かつハッピーな感情性を武器に、ジャンルを越えてパーティーの雰囲気を作っていく。

一旦メインフロアを離れてFoyerフロアを見に行くと、Roland協力によりリズムマシンやシンセが並べられて皆が好き好きに機材をいじって遊ぶ中に、Vince Watsonが自前のTR-8Sをセッティングして、他の人達とのセッションをしているではないか。元々はDazzle Drumsがテクノとハウスのプレイを依頼していたそうだが、今回はメインフロアではハウスをやる事になり、その代りにFoyerでセッション風にテクノを披露する事になったそうだ。ガチでライブを披露するというよりは各々が機材を楽しみながらいじり、ついでに自然とセッションになるような即興ではあったものの、やはり普段からライブ慣れしているWatsonは直ぐにテクノなビートを叩き出して流石だと思わせられる。ただ音楽を聞きに踊りに来るだけでなく、こういった機材に関心を向けられるべく機会があるのは、面白い企画だろう。

再びDazzle Drumsによるメインフロアへと戻ると、絶対的な幸福を生み出すハウス・クラシックの"Promised Land"をがプレイされていて、そこに"You Make Me Feel (Mighty Real)"やStargardの"Wear It Out"等のディスコ名曲も繋げて出し惜しみせずにプレイし、時間は真夜中から朝へと移りLove & Peaceな空気へと入れ代わり笑顔が溢れ出すフロアへと変貌する。ここら辺のクラシックをふんだんに用いたプレイはある意味では予定調和でもあるものの、良い曲は時代が経っても色褪せない事を主張するようで、特にハウス系のパーティーでは朝のご褒美タイムなのだ。そして至福の"Hi-tech Jazz"、朝方のフロアを眩しい光で照らし出すような希望に満ちたハウスに、誰しも幸せを感じずにはいられまい。またクラシックは当然用いつつも厳つさもあるテクノやプログレ気味の恍惚感のある曲などもプレイしており、決して懐古的なディスコ/ハウス志向なのではなく、良い曲であればジャンルや時代を問わずに用いるDazzle Drumsの前向きな音楽性が発揮されている。アンコールでは狂騒から解き放たれ日常へと戻るのを促すように、穏やかな感情に安堵するアンビエント・ハウスの"Can You Feel It"やメロウなアシッド・ジャズの"Never Stop (The Blaze Axis Mix)"等肩の力が抜けた緩い選曲で、疲弊した身も心も癒す優しい曲を中心にプレイ。最後は鳴り止まないしつこいアンコール(笑)の声にChaka Khanの情熱的なディスコ・ファンクな"I Know You, I Live You"、微睡んだ朝の時間にぴったりで目覚めを促し現実へと振り戻す。いつもなら始発が始まる頃にはそそくさとパーティーを後にする筆者も、この日はどのDJ/アーティストも素晴らしいプレイで、そしてフロアの雰囲気も心地好くいつまでも踊っていられる気分だったので、自然と最後までDazzle Drumsのプレイを聞く事が出来たのだろう。DJだけでなくライブやダンスショー、そしてRolandの機材展示やそれらを用いたセッションなど、多角的な面からパーティーを楽しむ事が出来た一夜で、「Music Of Many Colours」のパーティーを盛り上げる為の意気込みが存分に反映された素晴らしい内容だった。

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■Dazzle Drums - Music Of Many Colours(過去レビュー)
Dazzle Drums - Music Of Many Colors
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