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Crackazat - Magic Touch (Crackazat Reworks) (Local Talk:LTCD012)
Crackazat - Magic Touch (Crackazat Reworks)
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スウェーディッシュ・ハウス代表格のLocal Talkはハウスをベースにしながらジャズやフュージョンにテクノ等を交錯させ、ハイペースな量産体制ながらも質も保ち続ける稀有な存在だ。お薦めのアーティストを誰か一人というのは難しいが、しかしBenjamin JacobsことCrackazatもレーベルを代表する一人である事は間違いない。ブリストル出身で現在はスウェーデンで活動する元ジャズ・ミュージシャンであるCrackazatは、前述のレーベル性を兼ね備えて実にアーティストらしく優美なキーボードワークで魅了しクロスオーヴァーなグルーヴで踊らせもする間違いのない才能を持っている。さてこの新作はタイトル通りに全てCrackazatによるリミックス集で、これに先駆けてLocal Talk傘下のBeerからアナログでリリースされていたLocal Talk面子をリミックスした『Reworks』に加え、更にDJ SpinnaやTerrence ParkerにLay-FarらがLocal Talkからリリースした曲の未発表リミックスまでも加えた豪華な内容で、配信のみで8曲に纏められている。元はそれぞれ異なるアーティストの曲なれどCrackazatが手を加える事で輝かしいシンセのフレーズによる優美な世界観で統一されており、例えばDJ Spinnaによる原曲はジャジーながらも比較的落ち着いたしっとり目の作風だったものが、"Tie It Up (Crackazat Rework)"では跳ねるような弾性のあるリズムに凛としてウキウキとしたシンセが躍動するフュージョン・ハウスにへと生まれ変わり、動きの多いメロディーを活かしながら笑顔に満たしてくれるハッピーな世界観が堪らない。Terrence Parkerが手掛けたNY系のソウルフルなハウスも、"Unconditional (Crackazat Rework)"ではCrackazatらしい豊潤な響きのシンセを多層に被せてゴージャス感を打ち出しながらもフルートらしく切ない笛の音も胸を締め付けるようで、力強いハウスの4つ打ちでディープかつエモーショナルなハウスへと昇華している。Lay-farの"Submerging (Crackazat Rework)"は原曲の優美なストリングスはそのまま用いて大きくいじった訳ではないが、ヒプノティックなアシッドも用いたエレクトロニック調から、スモーキーな音響によってビートダウン風なブラック・ミュージック色を強めた作風へと転換し、じわじわと熱くなる展開に魅了される。他にも艶のあるシンセコードとパーカッションが効いたジャジー・グルーヴが絡んで弾むビート感を生む"Electric Piano On The Run (Crackazat Rework)"や、溜めのあるリズムでぐっと抑えられながらも光沢感のあるシンセが伸びて明るいヴァイブスに包まれるフュージョン・ハウスな"Tears (Crackazat Rework)"など、やはりどの曲にも共通するのはライブ感のある豊かなキーボードの響きで、リミックスとは言えどもCrackazatの個性でしっかりと上塗りされているのだ。



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