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The Astral Walkers - Don't Fear The Sound (Needs Music:NE 020)
The Astral Walkers - Dont Fear The Sound

2017年末にリリースされた『Passage EP』(過去レビュー)で文句無しの相性を見せたAybeeとLars BartkuhnによるユニットであるThe Astral Walkers。テクノからハウスにダウンテンポに幅広くレフトフィールドな音楽性を持つAybee、そして元Needsとしてディープ・ハウスの素質は当然としてマルチプレイヤーでありフュージョン・テイストにまで才能を持つBartkuhn、その二人が組めばジャズやフュージョンにファンクといった要素を自然と融合させた壮大なハウスになるのは目に見えており、演奏家としての才能に裏打ちされたその音楽はクラブ・ミュージックが前提でありながらそれだけの枠で聞くのはもったいない位の魅力を放つ。さて、この新作はBartkuhn主宰のNeedsからのリリースという事もあり恐らく相当の自信作であろうが、本作でもギターやキーボードにパーカッションやドラム、そしてプログラミングまで彼等自身で全てをこなして、生演奏と電子音を用いながら豊潤な響きや壮大な世界観を持ったつまりはNeeds節全開のフュージョン・ハウスを展開している。15分にも及ぶ"Don't Fear The Sound (Full Expansion)"は正に全盛期のNeedsを思い起こさせる曲で、透明感のあるエモーショナルなパッドが舞い優美で繊細なピアノが滴るように被さるエレガントな幕開けから、ジャジー・ハウスなリズムが入ってきて走り出す瞬間に情熱爆発する泣くようなギター・ソロも加われば、それは壮大な宇宙空間が背景に広がっていくスケールの大きいフュージョン・ハウスと化す。自由で流麗なピアノ・ソロが気品を纏い爽やかなコーラスワークは情熱性を増し、生のパーカッションやリズムはざっくりとした響きで有機的なビートを刻み、長い曲構成ながらもそれを冗長と感じさせない豊かな展開が永遠と繰り広げられる。様々な響き、広がっていく展開を持ちながらもそれらがコテコテでやり過ぎに感じられる事はなく、寧ろ洗練されたアーバンな感覚へと昇華されているのはやはり二人の演奏家としての実力が本物である事を証明している。別バージョンとなる"Don't Fear The Sound (Astral Stroll)"はどちらかと言えばAybeeの音楽性がより強く出ているだろうか、弾けるパーカッションとハウスの4つ打ち感を強める事で大きく展開させるよりはミニマルな構成になり、Aybeeらしい奇妙な電子音の響きがギャラクティック感も秘めたよりクラブ・ミュージックらしい作風だ。"Full Expansion"が華やかさを纏い壮大な演出を繰り広げる一方、"Astral Stroll"はダンスへ視点を向けてディープに潜っていく作風で、表裏一体でそれぞれに各アーティストの個性が表現されている。これを聞けば二人の相性の良さはもう言う事無しなのだから、このままアルバム制作を期待したいものだ。



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