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Studio Mule - BGM (Studio Mule:Studio Mule 18 CD)
Studio Mule - BGM
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今や世界レベルでの重要なレーベルとなった日本のMule Musiqが、ここ数年再燃する日本の音楽にターゲットを合わせて、クラブ・ミュージックからは少し距離を置いたStudio Muleを設立したのが2017年の暮れ。それ以降、日本のシティポップのコンピレーションや日本のジャズやフュージョンにアンビエントの名作を復刻してきたが、並行してレーベル名を冠したStudio Muleというプロジェクトも進めていた。これはレーベル主宰の川崎氏によれば「特定のメンバーを持たないユニット」による「オブスキュアな日本の名曲のリワーク」を目的としているそうで、今までにもDip in the Poolの甲田益也子をボーカルに起用しMule Musiq代表格のKuniyuki Takahashiがプロデュースを手掛けて、大貫妙子による"カーニバル"を含むカバーEPの3枚をリリースしていた。懐かしい時代感を含む国産ポップスはその空気を壊さずに現代版へと生まれ変わり、昔からそれらに魅了されていた人にとっても今新たにシティポップにはまっている人にとっても、それは新鮮な風が吹くシティポップとして新しい魅力となって聞こえるものだった。その流れからのアルバムは、前述の甲田に加え渋谷系元祖と呼ばれる佐藤奈々子やシンガー・ソング・ライターの寺尾紗穂も迎えて、全てが名作カバーと呼んでも差し支えない程に充足した内容になっている。小池玉緒による"鏡の中の十月"はなんとYMO名義では唯一のプロデュースだったそうだが、ここではそのときめきテクノポップな雰囲気は損なわずに滑らかなビート感と音の厚みを増しながらも洗練したクリアな響きとなり、確かに古き良き時代感覚はありながらも今風という表現が相応しいアレンジだ。また、甘美な囁きのウィスパーボイスが特徴的な佐藤の歌も胸キュンキュンで、テクノポップなトラックに上手くはまっている。近年再発が成された山口美央子の"夕顔"はオリジナルはアンビエント・テイストの強い歌だったが、ここではエレクトロニック性を強めつつダビーな音響で奥深さも生まれており、そこに寺尾の悲壮感さえもある歌が切なさを増幅させる。そしてなんとYMOの"バレエ"のカバーまで収録されているのはテクノファンにとっては嬉しい限りだが、こちらも原曲のアンニュイで陰鬱な空気はそのままにリズムはやや力強さを覚え跳ねており、シンセベースも太みを増してファンキーなうねりとなるなど、現在のダンス・ミュージックに長けたKuniyukiの手堅いプロダクションが見事だ。大沢誉志幸のヒット曲である"そして僕は、途方に暮れる"はインストカバーだが、そうした事で清々しくも甘酸っぱい青春を感じさせるシンセのメロディーやアタック感の強い打ち込みリズムが明確に打ち出され、現代的に言えばバレアリックとでも呼ぶべきなのか、都会のネオンに囲まれたクリスタルな気分の多幸感に溢れる曲になっている。勿論前述の先行EPである"カーニバル"に"心臓の扉"や"Face To Face"も収録と、全てが名曲以外の何物でもない素晴らしいリワークが並んでおり、ジャパニーズ・アンビエントやシティポップのリバイバルの流れに乗った見事なプロジェクトだ。リミックスのようにリミキサーの新たな個性で塗り潰す如く手を加えるでもなく、シティポップをそのままシティポップとして現代風に解釈しているが、それはオリジナルへの愛が故だろう。



Check Studio Mule

Tracklistは続きで。
01. Shinzo No Tobira feat. Miyako Koda AKA Dip In The Pool (Album Edit)
02. Kagami No Naka No Jyugatsu feat. Nanako Sato
03. Carnaval feat. Miyako Koda AKA Dip In The Pool (Album Edit)
04. Ballet
05. Soshite Bokuwa Toho Ni Kureru
06. Yugao feat. Saho Terao
07. Face To Face feat. Miyako Koda AKA Dip In The Pool (Album Edit)
08. The April Fools feat. Nanako Sato
| HOUSE14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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