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Vince Watson - DnA EP1 (Everysoul:ESOL014)
Vince Watson - DnA EP1
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過去には「俺はデトロイト・テクノじゃねぇ!」と憤慨していたUK屈指のデトロイト・フォロワーであるVince Watson。確かにデトロイト・テクノではないのは確かなものの、その一方でデトロイトへの愛は人一倍の為そこからの影響も非常に大きいのはあからさまな程で、デトロイト・テクノを引き合いに出されるのも仕方のない事である。2017年にはかのRhythim Is RhythimことDerrick Mayの屈指の名曲をリミックスした『Icon / Kao-Tic Harmony (Vince Watson Reconstructions)』(過去レビュー)もリリースする等、結局はその情熱的なテクノソウルの環から抜け出せない事はもはや運命的でさえもあり、その先に最終的に辿り着いたのが本作。この『DnA』シリーズは前述のリミックスを作成した事に触発され、より直接的なルーツであるデトロイト・テクノを意識して制作を行ったそうで、そのルーツを投影すると同時にそれ自体へと捧げられた音楽であると本人は述べている。とは言いながらも本作に於いてもVinceはVince、"First Wave"を聞いても今までの作風から大きな変化は強く受ける事もなく、多層的に共鳴するエモーショナルなシンセの旋律とキレのある疾走するグルーヴを基調にしたテクノはメロディーやコード展開を重視しながらぐっと熱量を増していく。"Let Dreamer's Dream (Daydream)"はインタールード的な短い曲で後に予定されるアルバムを想定して制作されたのだろうか、黒光りするシンセストリングスと電子音のループがビートレスな状態の中にアンビエント的な静謐さを生み出している。特にデトロイトらしさが表現されているのは"Second Wave"か、遠く離れた郷里への思いが馳せるような切なさを誘う薄っすらと伸びるパットの上にコズミックな電子音がリフを重ね、すっきりとしたTR系のハイハットやキックによる軽快なグルーヴが走り、希望を求めて未来への道を指し示す生々しく感情的なこの曲は正にデトロイト・テクノだ。"Affinity"はややグルーヴは落ち着いた代わりにしっかりと大地を掴む安定感があり、脈動する太いベースラインと対照的に美しく叙情的なパッドや繊細なピアノ風な響きが闇の中にドラマティックな風景を描くようで、ゆったりとした曲調だからこそより深遠さが強調される。どの曲も心の奥底から熱き感情を湧き起こすエモーショナル性の強いテクノ/ハウスである事は当然で、音だけではこの『DnA』が今までの作品とどう異なるのかは分かりづらいのも事実だが、デトロイトの世界観を意識した事でより情熱的なテクノソウルが権化している。



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| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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