CALENDAR
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
I KNOW YOU LIKE IT(アイ・ノウ・ユー・ライク・イット)
I KNOW YOU LIKE IT(アイ・ノウ・ユー・ライク・イット) (JUGEMレビュー »)
Shinichiro Yokota,横田信一郎 Shinichiro Yokota,横田信一郎 Shinichiro Yokota
RECOMMEND
Mezzanine
Mezzanine (JUGEMレビュー »)
Massive Attack
メザニーンのリマスターに、上記のダブバージョンを合わせたCD2枚組。
RECOMMEND
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
<< Fouk - Truffles EP (Heist:HEIST037) | main | Idjut Boys - By The Way.. You Idjut (OCTAVE-LAB:OTLCD5550) >>
2019/9/13 Slo Mo Before Midnight @ Debris
大型のクラブは減る一方で、都内各所に点在するように小さなクラブ/バーが生まれ、過去とは異なる形態で発展する都内のクラブシーン。2018年8月に代官山にオープンしたDebrisもそのように小型なバー兼イベントスペースというスタイルで、真夜中から朝までではなく夕方から終電までの時間帯で営業をしている。今回初訪問で訪れたパーティーはDJ Yogurtによる『Slo Mo Before Midnight』で、BPM110以下であれば何でもプレイするのはOKというパーティーで、ゲストにはBlack ForestのDJ Kuriを迎えて一体普段とは異なるどんな音楽性を披露するのかという興味もあり、初めての場所という事も合わせて期待に胸が高鳴る。
Debrisは「禁酒法時代の秘密のバーを意識した」というコンセプトにもある通りで実際に現地へと着くと看板はあれど入り口が見つからず、地下のP.B.Restaurantの店員に入り口を聞いてみると、実はその店内のごにゃごにゃ…回答は実際に現地へ訪れて見つけて頂きたいが、これは一見さんでは見つからない(笑)。ようやく右往左往してDebrisの内部へと入ると、そこはまさかの過去の自体に夢見た近未来東京と言うか、中国や東京の混在した都会的な雰囲気とレトロフューチャーの融和と言うか、代官山というお洒落タウンの中に存在する不思議な空間だ。

DJブースに入っているのはDJ Yogurt。まだビジネスマンも仕事終わりの19時半と早い時間帯、そしてこのDebrisというバーでは大音量で踊らせるのではなく、適度な音量の中でPittsburgh Track Authorityによるアフリカンかつダビーなニュー・ディスコの"Bloodlands"をプレイしており、のんびりとしたビート感に艶っぽくも生感があって週末の夕方でまだアッパーになる前の落ち着いた雰囲気で酒に合うダンス空間を演出する。そこから暗い深海系のダビーかつアンビエントなダブ・テクノで酔わせるような音響で満たしたり、The Ecstasy Of Saint Theresaの甘く牧歌的なシューゲイズ・フォークの"Her Eyes Have It"へと転換するなど、その流れは真夜中のパーティーでは絶対不可能なフリーフォームな選曲で、こういった音楽が聞ける場はある意味貴重だ。そしてThe Project Clubのオレンジ色に染まった夕焼けのビーチを想起させるフォーキー・バレアリックな"Beginnings"、Primal Screamの甘美で微睡んだダブトラックの"Rebel Dub"等、上げるのではなくゆったりとしたビート感で音に引き込ませる、酔わせるような心地好い選曲で、ある意味ではDJのルーツや好みを掘り返したようにも思われる。ダブ・テクノにアンビエント、レゲエやフォークとDJの中には存在しつつも決してオールナイト・パーティーではプレイされる事のない忘れ去られた音楽達が、しかしDebrisという場所で再度輝きを放つ如くプレイされ、いつもは高揚感を含んだアッパーなプレイをするDJの異なる側面を体験出来るのは面白い。

続くDJ Kuriは比較的スムースなビートを重視した普段のクラブ寄りな選曲で、ディスコやハウスを中心に官能的なムードで夜の色っぽい艶やかさを打ち出していく。クラブ寄りでも基本はBPM110以下のスローモーな展開で、序盤は特に艶かしくそしてパーカッションや生音の効いたスローモーなディスコを粘るようにプレイし、じわじわと焦らしながらディスコの煌めく響きでフロアを彩る。勢いを上げる事なくまた音量も適度な環境だからこそ、クラブではなくバーという環境の中で会話もしやすく酒を片手に語らえる場にぴったりな音楽性で、以前に体験したドープで暗いミニマル系のテクノで攻め立てる正に黒い密林のプレイとは対照的なリスニングセット。しかし途中から少しずつ不穏でダークな空気が立ち上がりディスコな雰囲気もありつつもアシッドのベースラインが蠢き、ダーティーかつサイケデリックな電子音が空間を貫いたりと、スローモーな流れは守りながらもずぶずふとヤバめの音で攻める姿勢だ。そこから音を削ぎ落としながらトリップ感溢れる電子音響テクノも展開し、フラットなリズムの快適性を保ったディスコ〜テクノは結果的には気持ち良く踊れるプレイだった。

DJ Yogurtの二回目はやや上げ目で陽気な音楽はバレアリックな雰囲気も。序盤よりは音の密度も増して賑やかなパーティー感を打ち出して、これから真夜中のパーティーへと変遷していく時間帯に向けて盛り上げていくような雰囲気もある。曲にダビーな音響処理を加えたり、そもそもダブ感があるアンビエントなダブ・テクノで揺らめくような幻惑性を演出したり、またはMark Eの多幸感が漲るバレアリックなニュー・ディスコの"Molyneaux"はフロアを眩いばかりの光で照らし出すようだ。4つ打ちから変則ビートまで縦横無尽な音楽性はこれぞDJ Yogurtらしく、BPM的には抑えめながらもテンションは上がっていく高揚感に満ちたプレイに、いつしかフロアも賑わいが強まっている。その中でも全体を通して印象的なのはやはりアトモスフェリックな浮遊感のある残響が満ちるダブやアンビエントの響きで、ゆったりと波が引いては寄せる如くダビーな快楽的な響きが、程良い音量の環境においてすっと耳に溶け込んでいく。二回目は1時間程のプレイでそれが終わる頃には23時、この後に更に踊りに他のクラブへ行くのも可能ではあったものの、筆者はその辺りでパーティーから離れる事に。仕事後にそのままふらっと遊びに行き、踊り狂うのではなくじっくりと耳を傾けて音を酒を楽しむなんて事も出来るDebris、代官山の隠れ音楽バーとしてなかなか面白いではないか。
| EVENT REPORT7 | 20:36 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 20:36 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://matyu.jugem.jp/trackback/4677
トラックバック