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Satin Jackets - Solar Nights (Eskimo Recordings:ESK510720CD)
Satin Jackets - Solar Nights
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2016年の初アルバムである『Panorama Pacifico』(過去レビュー)で、都会のキラキラとしたネオンライトのような眩さに包まれる多幸感に満ち溢れたニューディスコを展開し、洗練された艶やかさを持つそのサウンドはバレアリックでもあり、そしてモダンなシンセ・ポップでもありと、何処かで聞いた事のあるような懐かしくロマンティックな世界観が素晴らしかったSatin Jackets。ドイツ人であるTim Bernhardtによるこのプロジェクトは2010年に開始したのだが、本記事を書くに当たって調べてみたところ実はBernhardt自身は90年代後半から複数のユニットでずっと活動を続けていたようで、ならば歴史の浅いSatin Jacketsの音楽が非常に円熟味があったのも当然の事だと今になって理解した。アンダーグラウンドな方面でも活動していたBernhardtが、しかし人生において愛し続けていたディスコを探求すべくChicやNile Rogersのような艷やかな音楽性を目指して立ち上げたプロジェクトがSatin Jacketsでそうで、それらを今という時代にアップデートさせる事に成功したこの音楽はモダン・ディスコを象徴している。アルバムは帰還を示すであろう"Welcome Back"で始まるが、哀愁たっぷりなピアノコードと切ないギターカッティングを用いた滑らかに溶けていくようなミッドテンポのディスコは、もうこの時点でアルバムが夢のようにロマンティックな世界観を示しており安心させられる。続く"Just Like You"はややR&B風というかしっとりしたリズムと愛らしい女性の歌を起用しつつ、クリアで光沢感のあるシンセを用いて色彩豊かなポップ性を表現したミッドテンポなシンセ・ポップ。そして爽やかかつ甘く誘うような男性ボーカルを起用した"Automatic"、滑らかな落ち着いた4つ打ちに流麗なピアノコードと美しく幻想的なシンセパッドを合わせて、うっとり陶酔させられるニューディスコはあまりにもスムースで心地好い。"Northern Lights"はDavid Harksをボーカルに起用して大ヒットした先行EPの一曲で、オーロラで知られるノルウェーの美しさに影響を受けて制作されたそうで、確かに爽やかなギターカッティングと共に美しい幻想的なシンセのパッドとほんわか温まるコードを重ねて、開放感あるバレアリックな作風と親近感のあるポップな雰囲気一つなった晴れ晴れしいニューディスコとなっている。大半の曲でボーカリストを起用し作風はおおよそ統一されているのだが、"All For You"のようにインスト曲だとエレクトロニックなシンセベースに対して耽美に染めるピアノや美しく伸びるシンセパッドがしっとり綺麗に装飾をするのが明確に分かり、より曲自体の情緒的でドラマティックな構成を感じ取れる事だろう。ゴージャスかつポップながらも淀みの無いクリアな響きのモダン・ディスコは、何処を切り取っても色鮮やかなドリーミーさとロマンスがあり、その人工的な甘味料たっぷりのような甘い世界に没入せずにはいられない。古いクラシカルなディスコのファンは本作についてどう感じるだろうか、しかし表面的な音に違いはあれどこれも間違いなくディスコであり、華やかで感情性豊かな音楽として聞いてみて欲しい。



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