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Meitei - Komachi (Metron Records:MTR002)
Meitei - Komachi
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和モノ、アンビエント、ニュー・エイジ、そんな言葉で表現される音楽が今世界的に再評価される状況の中で、旧音源ではなく新世代として注目すべき存在も現れた。それこそ広島から2018年にデビューしたばかりのMeitei(冥丁)であり、昨年『Yabun = 夜分』EPと『Kwaidan / 怪談』のアルバムでデビューを果たしたばかりの存在は、「日本の失われた雰囲気」に焦点を当てるべく例えばタイトル通りに「怪談」をサンプリングしながらもグリッチやエレクトロニカの要素もある奇妙ながらも侘び寂びのあるアンビエントを展開した。そして2019年リリースの2枚目のアルバムとなる本作は、彼の99歳で亡くなった祖母に捧げられた作品で、Komachiはつまり小野小町な訳で前作同様に和のムードを導入したよりアンビエントやニュー・エイジへと向かっている。本人の説明では「闇の中に眠っている魂を蘇らせる」という思いがあるそうだが、曲名も全て日本の地名や場所に人の名前などコンセプトは一貫している。水が湧出するフィールド・レコーディングを用いて自然主義的なアンビエントの"Seto"から始まり、同様にせせらぎのサンプリングに雅楽などの和の音や打楽器のフレーズで質素さの中に美学を見つける"Ike"、正に引いては寄せる波の音を用いつつそこに叙情的な響きを重ね儚い心象を描いた"Nami"と、その曲名を示すサンプリングを軸にしながら間の中に存在する静けさを強調したアンビエントを展開する。"Chouchin"は提灯である事は言うまでもないが、繊細で美しい電子音の響きがガスや電気ではない仄かに揺れる蝋燭の自然な光の揺らぎを感じさせ、薄暗い闇の中にほっとする明るさを灯す。一方でグリッチ的なリズムとヒスノイズ混じりの音響と、お化けのような奇怪な声を被せて微睡わせるアブストラクトな"Maboroshi"もあるが、音は鳴りは丸くて柔らかく決して不快なものではない。"Kawanabe Kyosai [Pt.I]"は8分にも及ぶ曲で、軽くリズムと虫の鳴き音も入りながら現代音楽的なミニマルなフレーズが少しずつ音階を変化させていくが、微細なノイズ的な要素も含みつつ脱俗した静謐さが際立っている。アルバムからイメージ出来るのは日本各所を巡るサウンド・スケープだろうが、プレスリリースにもある通り横田進や竹村延和の牧歌的な雰囲気を思い起こさせるアンビエント性は、敢えて強調しない繊細な叙情性に満ちている。



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| ETC4 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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