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Space Dimension Controller - ReSEQ EP (R & S Records:RS 1902)
Space Dimension Controller - ReSEQ EP
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音にストーリを載せて宇宙の壮大なサイエンス・フィクションを描くJack HamillことSpace Dimension Controller。Mr.8040が24世紀から現代にタイムスリップするという話を音楽で表現した傑作のギャラクティック・ファンク・アルバム『Welcome To Mikrosector-50』(過去レビュー)から6年、その正当な続編と呼べるのが本作。「Mr.8040はその後のメルトダウンにより、銀河全体の幅を越えるレベルで自滅してしまい〜(省略)〜マダガスカル島の何処かを浮遊しながらギャラクティック・ファンクの中でMr.8040の実験は、この惑星を愛する原因となったグルーヴを再発見しようとして、多くの形を成してきた。」というSF仕立ての話も記載した紙をわざわざレコードに同梱するなど、スペースオペラ的な未来感を演出する作品はこれぞSDCの十八番だ。"Beyond Pulso-IV"は完全にファンが期待するであろうレトロ・フューチャーなシンセ・ファンク/エレクトロの影響下にあるテクノで、コズミックなシンセが躍動する中を様々なスペーシーな電子音が飛び交う幕開けからざっくり生々しいドラムマシンが4つ打ちを刻みはじめ、星が宇宙を飛び交うように美しい音の粒が浮遊し叙情的なパッドに覆われるドラマティックな世界観がある。デトロイト・テクノと親和性のある宇宙の壮大さに包まれながら歯切れの良いファンクなグルーヴが刺激的で、逆回転なエフェクトやボコーダー風な音も用いたトリッキーさが面白くもあり、9分超えの大作ながらも常にドラマティックかつワクワクが止まない。対して"First Contact With System Lobitso"はハイハットが爽快なビート感で疾走するコズミック・テクノで、透明感あるシンセがエモーショナルな旋律を描きつつリヴァーブを匠に用いて宇宙の広大な空間を演出し、星と星の間を軽々と宇宙遊泳するように気持ち良く走り抜ける。中盤に見られるシンセソロのうねるようなラインはフュージョンテイストもあり、そこから叙情的なシンセのコード展開へと切り替わる流れは実に情緒的だ。時代性や流行とは一切無縁ながらもSDCのレトロな未来感がある世界は完全に確立されており、徹頭徹尾シンセ好きには堪らない豊かな響きのシンセ・ファンクとなっている。尚、配信には一曲多く"Vaults Of Arcadia"も収録されている。



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