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Juliano - Chanme (Mojuba:Mojuba 029)
Juliano - Chanme

ベルリンのディープ・ハウスの深部を突き進むMojuba Records、シカゴやデトロイトからの音楽性までも咀嚼し深いダビーな音響にこだわった作風は芸術的ですらあり、また無駄を削ぎ落とした機能性にも磨きを掛けてDJからの視点も含む音楽性だ。本作は2019年3月頃にリリースされたEPで、担当しているのはフランスのDJであるというJulien BesanconことJuliano。自身で主宰するThat Place(なんとHouse MannequinのEPもカタログに入っている!)から既に2枚のEPをリリースしているが、それ以外の情報は乏しくアーティストについての音楽性は掴めずじまい。この新作に限って言えばシカゴ・ハウスの系譜にあたるアシッド・ハウス寄りの作風で、シカゴ・ハウスのBernard Badieの作品もリリースするMojubaの方向性に則っていると言えるだろう。"Chanme"は剥き出し感あるハイハットと太いキックが淡々と無機質に4つ打ちを刻み、そこに奇妙なサウンド・エフェクトを折り込みつつ乾いたハイハットの連打と捻れたようなアシッド・ベースが入ってきて狂った展開になる粘り強いアシッド・ハウスで、スピード感を抑える事でより不気味な響きとタフなグルーヴ感が活きたDJツールになっている。一方"Percussion Discovery"は軽快でシャッフルするリズムと浮遊感と透明感のある上モノがクラシカルなデトロイト・テクノ風であり、安っぽく粗雑さも残したリズムの音質が逆に懐かしく響いてすっと耳に馴染み、そして途中から入ってくる叙情的なパッドも加われば正にデトロイトな叙情性は、Mojubaというレーベル性を端的に表現している。まだまだ作品数が少ないJulianoについて決定的な評価を下すには時期早々ではあるが、Mojubaを追っているファンであれば本作もチェックして損はしないだろう。



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