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Steven Rutter & Kirk Degiorgio - Braconian Beta (FireScope:FS016)
Steven Rutter & Kirk Degiorgio - Braconian Beta
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密室のベッドルームから宇宙への夢想、かつて90年代前半に盛り上がったインテリジェンス・テクノというムーブメントの元祖の一つに挙げられるのが、B12またはRedcell名義で活動していた二人組だ。大きなムーブメントとなる事は、逆にそれが去る時も早く2000年になる頃にはこのユニットの活動もほぼ停止しシーンからすっかり忘れ去られていた。その後も細々とは活動していたようだが、二人の内の一人であるSteve Rutterが2016年にFireScopeを立ち上げてからの勢いは目を見張るものがあり、自身ソロやB12名義だけでなくRuss GabrielやJohn Shimaといったデトロイト・フォロワーの作品もリリースし、全盛期にも劣らないインテリジェンス・テクノのオリジネーターとしての実力を発揮している。本作はそんなRutterと同じくインテリジェンス・テクノでは大ベテランのKirk Degiorgioが2018年末にリリースしたEPで、恐らく二人を知っている者であればおおよそ予想が出来るデトロイト・テクノの未来感にも共鳴しながら洗練されたテクノで、全く驚くような作品ではなく寧ろその出来に安心出来る期待通りの内容だ。決してリスニング寄りの曲だけでなく、例えば"Reconnaissance Pass"のように跳ねるようなリズム感と美しいパッドを伸ばしたデトロイト・テクノ的な曲もあり、アシッド風なベースラインやコズミックなSEを織り交ぜて、広大な宇宙空間を高速で移動するようなSF感覚は二人の得意とする音楽性だ。"Sechel"ではぐっとテンポを抑えて、そこに光り輝くようなコズミックなシンセのリフやトリッピーなアシッド・ベース、そして望郷の念を感じさせるロマンティックなシンセストリングスが宇宙を描き出し、ゆっくりと未知なる宇宙の深層へと入っていく。如何にもインテリジェンス・テクノらしい曲は後の2つだろうか、霞みながらも幻想的なパッドに覆われる中に美しいシンセが層となりアンビエンスな感覚も作る"Encapsulation"、ラフながらも軽快なリズムを刻む中にしっとりとしながらも未来的な音の鳴りをするシンセが瞑想へと引き込む"Tri Order Descent"、ベッドルームという閉鎖空間に深い精神世界への旅を発生させる想像力が感じられる。当たり前と言えばそうなのだが、この手の音楽の先人だけあり二人の相性も抜群で、これがインテリジェンス・テクノだと言わんばかりの音楽は時代に左右されず普遍的な魅力を持っている。



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| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | - | |
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