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Santiago Salazar - The Night Owl (Love What You Feel:LWYFLP 02)
Santiago Salazar - The Night Owl
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かつてはUnderground Resistanceという集合体の一員として、そしてLos Hermanosのメンバーとして活動していたDJ S2ことSantiago Salazar。ロスアンゼルスからデトロイトへと移住し憧れのURの中で大きく羽ばたいたSalazarは、しかし成長と共に自身の足で歩むべきグループを離脱して、ラテンプロジェクトのIcan Productionsやテクノ寄りなHistoria y Violenciaを運営するなどしていた。今では活動が停滞しているURに関連するアーティストの中では現在形の人であり、積極的にアルバムも制作するなどデトロイト・テクノ好きなファンだけにではなくより開かれた存在と言えるだろう。そんなSalazarによる2019年リリースの3枚目のアルバムでる本作は、アナログでリリースされた同名のEPに曲を付け加えて配信でリリースされたものだ。随分と前にURを離脱しロスアンゼルスへと戻ったりとはしているものの、デトロイト・テクノへの敬意を忘れずに、そしてチカーノ系アーティストとしてラテンな根源を含むその音楽は、流行に左右されないテクノとハウスの中庸な音楽性だ。情熱的で希望を抱かせるシンセのメロディーとブイブイとしたベースライン、弾ける爽快なパーカッションに足も軽くなる"Light The Sage"は、内省的ながらもいかにもデトロイトらしいエモーションが伝わってくる。音の数を絞った事で臨場感のあるハイハットやベースが強調された"Loca"は、一見地味ではあるがDJとして立場からツール性を意識したキープ感を強調している。一般的なデトロイト・テクノのイメージと特に合致するのは"Midnight Oil"だろうか、軽快に疾走する4つ打ちのグルーヴに叙情的なシンセストリングスとコズミックな旋律を絡めたこの曲は、完全にURの系譜に属するハイテックなテクノで宇宙へと飛び立っていく。同じようにコズミック感溢れる"The Night Owl"はどちらかと言えばディープ・ハウス寄りで、ゆったりと余裕のあるグルーヴ感に乗って大空で遊泳を楽しむかのような壮大な曲。"Cosmic Creasing"はファンキーなラテンのフレーズを執拗に用いつつハウスへと落とし込み、ミニマルの流れでじわじわと持続感を保ちつつ酩酊感のある電子音を用いて深さも感じさせる。同じラテン系でも"Chuco's Groove"は激しいパーカッションや力強いドラムマシンのリズムが肉体を激しく揺さぶる勢いがあり、多くのダンサーが熱狂的に躍り狂うカーニバルの喧騒のようだ。アルバム全体を通して決して特別な衝撃を受けるような斬新性や流行のスタイルは皆無ではあるが、デトロイトのクラシックな作風に則った音楽性には寧ろ安心感を覚えるだろうし、リスナーもそれを期待しているだろうからこれで良いのだ。



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| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | - | |
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