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Kuniyuki Takahashi - Early Tape Works (1986 - 1993) Vol.2 (Music From Memory:MFM032)
Kuniyuki Takahashi - Early Tape Works (1986 - 1993) Vol.2
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隠れた名作から埋もれしまった未発表曲まで、時代に取り残されてしまった曲群を抜群の嗅覚を以て掘り起こすMusic From Memoryが次に目を付けたのは、テクノやハウスにジャズやアンビエントといった多用な音楽を、エレクトロニクスと生演奏を駆使してライブ性溢れる有機的な作風に仕立て上げるKuniyuki Takahashi(高橋邦之)だ。作品をリリースし出したのは1995年頃ではあるがそれまでにも音楽制作は行っていたようで、1986〜1993年に制作された音源をプライベートでカセットテープという形に残していたようだが、一体何処から嗅ぎ付けたのかMFMがそんな音源を2枚のアナログに渡って編纂している。本作はこの前にリリースされた『Vol.1』(過去レビュー)に続く第二弾で、路線としては全く変わらずに旧式のシンセやリズムマシン、そしてテープレーコーダーやサンプラー等レトロな機材を用いて、古くもどこか懐かしい響きを持ったアンビエント志向な音楽を手掛けている。"Island"は現在のムーブメントであるニューエイジそのもので、微睡んで叙情的なパッドに深い森の中で聞こえるような鳥の鳴き声らしきサンプリングを被せ、生命が宿る神秘のジャングルから大地の香りが沸き立つような桃源郷エスノ。ダウンテンポなしっとりダビーなリズムも入り、Kuniyukiらしい有機的な温かみを発するメロウなシンセに引っ張られる"Your Home"は、ドラマのロマンティックなシーンで流れるBGM的で物憂げな情景を浮かび上がらせる。後の作品に繋がるようにしみじみとしたギターの音色、生っぽいドラムやパーカッションを用いた"Echoes of The Past"は、Mule Musiqからのアルバムで見られるオーガニックなジャズ×ディープ・ハウスに開眼した作風のプロトタイプと言えるだろうか、非常に熱の籠もった感情性の強い響きはKuniyukiの特徴が顕著に現れている。重厚な湿っぽいストリングスと祈りのようなコーラスによる瞑想アンビエントの"Ai Iro"は霊的な存在感を放ち、静謐なピアノと琴らしき弦による悲哀の旋律と内向的な笛の音色を組み合わせ瞑想へと誘う"Sakura No Mizu"はそのタイトル通りに和の儚い侘び寂びの美しさが表現され、こういった音楽性には後のKuniyukiらしさが散見される。Mule Musiqからリリースする以降の熟練者としての卓越した技術による綺麗な響きや練られた構成の音楽に対し、本作はまだまだ辿々しく未完成な雰囲気も残る作風ながらも、それは素朴さへと繋がりKuniyukiの心の中からほっと温まる音楽性と自然な調和を成している。現在のアンビエント/ニューエイジの視点から見ても素晴らしいのは当然として、Kuniyukiの音楽性の初期胎動を感じられる作品として意義深い。



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| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | - | |
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