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Fumiya Tanaka - Beautiful Days 2010-2015 (Sundance:SNDCD002)
Fumiya Tanaka - Beautiful Days 2010-2015
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ベルリンとへ移住して以降、DJとしては当然としてアーティストとしてもミニマルというベースを元にテクノ/ハウスを求道的に実践する田中フミヤ。日本のミニマル・テクノの先駆者の一人…という評価も越えて、その知名度は寧ろ海外の方が高いのではと思われるが、こうやって長い経験を積み重ねながらもミニマルとしての音楽性のブレの無さはこの2018年リリースのアルバムに於いても健在だ。海外に拠点を移してからはミニマル・テクノの代表的レーベルの一つであるPerlonにも認められEPやアルバムをリリースする一方で、自身が主宰するSundanceからは2017年に3枚に渡ってBeautiful Days EPシリーズを展開し、フロアでの鳴りや機能性に特化したミニマル・テクノを披露していた。このシリーズはベルリンへ移住してからそこで得たアイデアを自身の音に反映させた60曲程の中から選びぬいたもので、よく彼が述べる「フロアにレコードが選ばれる」(漫画で言うならば勝手にキャラクターが歩き出すみたいなものか)等の雰囲気を詰まっているそうだ。そんなアナログ3枚を更にアルバムとして、また生粋のDJである事を主張するかのように全てミックスして構成したのがこのCDである。本人のブログに拠れば編集無しの一発録音を5回行ったそうで、最終的には事前のプランに依存しないミックスが一番グルーヴの一貫性があり採用されたというのも、如何にも彼らしいエピソードだ。出だしはスキャットのようなボイスサンプルを用いた"Everybody Don't Know Me"で始まるが、気の抜けた4つ打ちとスカスカなベースラインとダンス・トラックにしては随分と弛緩したグルーヴ感で、なよなよしながらもアコギ等のサンプリングも用いた繊細な表情を付けている。続く"At The Time, Suddenly"も雰囲気はかなり近似しているが、フラメンコらしきギターやハンドクラップのサンプルやカットアップ的なぶつ切りの音を持ち込んで、強迫的な勢いや音圧は無くともファンキー&ディープな響きで、早くもずぶずぶとしたグルーヴに飲み込まれる。ヌルっとしたベースラインながらも安定したグルーヴを持続し訝しい呟きのサンプルも乗っかって催眠的な効果を生む"Respect The Man"、シャキシャキと金属的なハイハットに切れが感じられつつも細かいサンプルが色々配置されたカットアップ・ハウス風な"Hang On A Second"など、どれも田中フミヤそのもののスルメの様な味わいを持った渋いミニマル・テクノで、一曲一曲だけ聞くと地味な印象は拭えないDJの為のツール集といった趣だ。しかし、CDとして纏めるのであればやはりこうやってミックスする事で彼のDJとしての手腕も発揮され、それぞれは淡々としながらもぬらぬらとした曲群が自然と永続的なグ酩酊感溢れるグルーヴと化していくのを聞くと、やはりこの形が結果的には最適だったのだろうと思う。オリジナル・アルバムでありミックスCDでもある、アーティストとDJとしての両面が反映された田中フミヤの音楽だ。



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| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | - | |
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