CALENDAR
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
<< Earth Trax & Newborn Jr. - Truth EP (Phonica Records:PHONICA026) | main | Marvin Dash - MD 50 (Into The Deep Records:ITDR004) >>
Luke Abbott - Music From The Edge Of An Island (Float:FLOAT003LP)
Luke Abbott - Music From The Edge Of An Island
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
かのBorder Communityからの作品によって一気に注目を集めたLuke Abbottの最新アルバムは、予想だに出来ない意外や意外のピアノアルバム。モジュラーシンセも駆使して色彩豊かなポップな音と破壊的なノイズを行き交い、長閑な田園風景の牧歌的な雰囲気から悪戯溢れるサイケデリアまで描き、ダンスフロアに依存しない音楽を送り出してきたAbbottが、何故かピアノアルバムだ。調べてみるとJessica Hynesによる映画「The Fight」のために依頼されて作ったのが元となり、そしてポストクラシカルシーンを代表するNils Frahmが始めた「Piano Day 2019」に合わせてリリースされたとの事。ピアノアルバムとは冒頭で述べたものの決して電子音が使われていないわけではないが、以前のアルバムに見受けられた即興的な不安定さを活かした事による実験的な音楽ではなく、ソフトウェアを用いて丁寧にクラシックの模範に沿って構成されたと言うべきか、メロディーとコードを尊重したモダン・クラシカルと呼ぶべきだろう。冒頭の"Sea"から悲哀のピアノのコード展開を静かに聴かせる飾り気の無い構成で、途中から荘厳なシンセのドローンも入ってきて重厚感は増すものの、やはり過剰な演出は無くピアノの響きが印象を残す。ワルツのリズムを刻むピアノのメロディーにチェロの有機的な組み合わせがしっとりする"Island"も、やはり非常にシンプルな音の構成で、だからこそ一つ一つの音の美しさが際立っている。"Tree"はピアノの早い連打がリズムにも聞こえるが、ストリングスも加わり厚みを増すとしみじみとしたメランコリーさが一層強くなっていく。ピアノや電子音もロングトーンを強調した"Waiting"は忙しなく展開する事もなく、内なる深層を省みさせられるようなドローン的なアンビエントだ。"Seed Change"なんかはピアノの流麗な演奏を活かした完全にモダン・クラシカルだが、ガムラン風のパーカッションとピアノの絡みによって爽快ながらも静謐な美しさを演出する"Moments"もあったりと単調ではない。Border Communityからのアルバムとは当たり前だが全く作風は異なるものの、こういったアプローチも出来るんだという驚きと共に、シンプルが故にピアノの繊細な美しさが際立つ音楽に安らぎを感じられる。



Check Luke Abbott
| ETC5 | 12:00 | comments(0) | - | |
スポンサーサイト
| - | 12:00 | - | - | |

コメント
コメントする