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Move D - Building Bridges (Aus Music:AUSLP010)
Move D - Building Bridges
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90年代から長きに渡りソロ活動のみならず多くのアーティストのコラボレート・プロジェクトを行う事によって、テクノやハウスにダブやアンビエントにエレクトロまで、音楽的な深さを獲得するに至ったDavid MoufangことMove D。例えば有名なプロジェクトであればJonah Sharpとのインテリジェンス・テクノに取り組んだReagenz、比較的近年であれば前述のReagenzにJuju & Jordashも加わり4人から成るジャムセッションを主体とするThe Mulholland Free Clinicなど、他アーティストと交流をする事が滞留せずにアーティストとしての進化(深化)を促しているように思われる。このAus Musicからリリースされた6年ぶりのソロアルバム、しかしソロアルバムとは言いながらも収録曲の半分はコラボレート作品であり、1999〜2019年の間に録音された事もあって、その意味ではアルバムというよりはコンピレーション的な風合いが強いだろうか。その分だけ各曲がそれぞれの個性を持っており、例えばオープニングの"Cycles"は遠くまで伸びていく軽やかなダブ音響を用いつつも籠もったような音響処理を加えた作風は、フローティング感覚のあるフレンチ・フィルター・ディスコそのもので、しかしファンキーに振り切れる事もなく包容力のある優しい世界観が9分にも渡って展開する。続くDmanとのコラボである"Init"ではぼやけたような浮遊感のある上モノは同様だが、リズムはミュートされ詰まったダウンテンポ調で、内向的で穏やかに落ち着かせる。リズムもメロディーも無駄を削ぎ落として隙間を活かした長閑なディープ・ハウスの"Dots"を通過し、Magic Mountain High名義の"Tiny Fluffy Spacepods"では序盤の透き通った音響のアンビエンスから、次第に浮遊感あるディープ・ハウスへと変遷するが、展開の幅の広さはこのプロジェクトのセッション性が活かされている。そしてまさかのrEAGENZ名義ではベルリンのダブ・テクノ御大であるThomas Fehlmannとコラボした"One Small Step..."、これはもう完全に予想通りなしっとり艶めかしいアンビエントなダブテクノで、サイケデリックに揺らめく微かなギターやもやもやとしたダブの音響が融解し、何か大きな衝撃が待ち受ける訳でもないのにズブズブと快楽の沼に沈んでいく。今をときめくUSのテック・ハウサーであるFred P.とのコラボである"Building Bridges (Move D's Inside Revolution Mix)"も想定通りで、ややオーガニックで温かい響きと共に微細なアンビエンス音響を交えて、彼らしいエモーショナルかつスピリチュアルな空気も纏う荘厳なテック・ハウスを10分にも渡って展開する。全体を通してクラブの喧騒とは乖離したしっとりと情緒的なディープ・ハウス寄りの作風で、例えばダンスとして捉えたとしてもクラブの密室内よりは屋外の開放的な場所に合うような、リラックスして揺蕩うようにして聴きたい大人びなアルバム。その意味では踊り疲れた後のチルアウト的な聴き方、または寝る前の安静の時間帯にもぴったりで、繊細な音にじっくりと耳を傾けて聞きたくなる。



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| HOUSE14 | 19:00 | comments(1) | - | |
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コメント
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| - | 2020/05/27 2:07 PM |
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