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Stephen Brown - Sweet Nothing EP (a.r.t.less:a.r.t.less 2178)
Stephen Brown  - Sweet Nothing EP
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活動初期はDjax-Up-Beatsから多くの作品をリリースし、2000年以降になるとTransmatやSubject Detroitといったデトロイトの重要レーベルからもリリースを行い、一躍注目を集めたスコットランドはエジンバラのStephen Brown。おおよそ予想が付く通りにデトロイト系フォロワーな存在であり、実際にそれ以降もIndigo Aeraやa.r.t.lessにもよく顔を出すなど、本家デトロイトが以前程の輝きを失う現状でそれを補うかのような存在感だ。a.r.t.lessはベルリンのディープ・ハウスのMojuba傘下のレーベルで、ベルリンとデトロイトから影響を受けたテクノを追求するコンセプトがあり、その意味ではBrownが同レーベルから何度もEPを発表するのも自然な流れだろう。"The Venue"について言えば硬く引き締まったキックによるビート感、金属的な響きは冷え切っているが、途中からすっと浮かんでくる透明感のある叙情的なパッドによって一気にデトロイト・テクノらしい雰囲気に持っていく曲で、コズミックなメロディーも用いて宇宙を駆け巡るファンキーなハイテック・ソウルを聞かせる。浮遊感のあるコズミックなシンセのリフレインで始まり繊細な電子音が煌めく"Sweet Nothing"は、キックを用いない事で無重力の宇宙遊泳を楽しむかのようなスペーシーなテクノで、ダンストラックではないもののデトロイト・テクノの未来志向やSF感を凝縮したような曲だ。また、ハイハットが軽い疾走感を作りつつもキックレスな作風の"Cedar Wood"は、エモーショナルなシンセを用いながらもぼやけたようなダビーな効果によってアンビエント性を織り交ぜつつ、更にしなやかに伸びていくパッドが望郷の念のような切ない感情を誘い、初期のCarl Craigの静謐な世界観を思い起こさせる。そして乾いたパーカッションの軽快な響きや折り重なるようなダビーなシンセによってじわじわと8分間を引っ張り続ける"Canet 2"も、キックが無くアンビエント寄りな作風だが、美しくエモーショナルなシンセ使いを十分に堪能出来る幻想的な一曲。厳密な意味でダンストラックは冒頭の"The Venue"だけで、他はベッドルーム向けのイマジネーションを刺激するアンビエントといった趣きだが、どれもこれも昔からのデトロイトオタクが所望する曲ばかりで、これだよこれっ!と言いたくなるEPだ。



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| TECHNO14 | 12:30 | comments(0) | - | |
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