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Session Victim - Needledrop (Night Time Stories:ALNCD59)
Session Victim - Needledrop
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公式インフォにおいてNightmares on WaxやDJ Shadowなどの90年代後半のトリップホップ、そしてジャズやソウルの構成にインスピレーションを受けたとの記載があり、センスの良いサンプリングを武器にライブ性を重視したディープ・ハウス/ディスコを展開してきたドイツのライブユニットであるSession Victimの新作に驚きを隠せないが、しかし聞き終わった後にはもう終わり?とまた直ぐに聞き直したくなる程にしっかりとSession Victimらしいアルバムになっている。今までにDelusions Of Grandeurを含む多数のレーベルから作品をリリースしながらも、3枚のアルバムに限っては全てDelusions Of Grandeurからと限定的な活動をしてきた彼等が、しかしこの4枚目となるアルバムはLateNightTalesの姉妹レーベルであるNight Time Storiesからという事もあり、表面的にはBGM性の強いリスニングへと様相を変えている。レーベルからの制作依頼か、アーティストの意思か、どちらが先だったのか知る由もないが、過去にもアルバムの中で少しだけ披露してきたダウンテンポのスタイルを本作では積極的に掘り下げている。開始を告げる"Bad Weather Mates"からしてジャズ風なドラム、艶めかしいベースにギターっぽいメロウなサンプリングなどを駆使して、湿り気を帯びたメランコリーな雰囲気を生むこの曲は古びたようなソウル・ミュージックだ。続く"The Pain"はややエレクトロニックな響きが強いが、美しいシンセのラインやファンキーなボーカル・サンプリング等を活かした作風は過去アルバムの系譜にあるが、しかしやはりグッとテンポを落とす事で非常に情緒深いエモーショナルなトリップホップになっている。Beth Hirschをフィーチャーした唯一の歌ものである"Made Me Fly"は、か弱くしんみりとした歌に朧気なシンセや湿度感のある泣くようなベースが有機的に溶け合い、アルバムの中でも特に胸を締め付ける悲哀な曲だろう。対してタイトル通りにジャズのビート感を前面に打ち出してともすればツール的にも思われる"Jazzbeat 7"、しかし彼等はライブユニットでありこんな曲でも変幻自在の躍動するリズムが映えていて、ライブ感のある曲構成が彼等の音楽性を確立させている。そして優雅な鍵盤使いと温かく躍動するベースが印象的な小洒落たジャズ風の"Needledrop"、メロウなピアノやシンセが朗らかで音の間を活かしたアフタービートが心地好いゆるゆるダウンテンポな"Cold Chills"など、アルバムは総じて肩の力が抜けて気け怠く緩いイージーリスニング的で、これは酒でも片手に夜の帳が下りる頃のしっとりした雰囲気の中で聞きたくなる。決して明るく曲調でもないし、曲尺も短くダンスフロア向けでもないが、そういった面からも彼等がホームリスニングを意識した新たなるアプローチである事は明白で、だからこそ以前にも増してサンプリングと生音の自然な同居から生まれる温かみのある響きが強くなり、Session Victimらしいアルバムと思うのだ。



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| HOUSE14 | 18:00 | comments(0) | - | |
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