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Fred P. - Reaching For The Stars (Neroli:NERO 046)
Fred P - Reaching For The Stars

イタリアのNeroliはハウスを基軸にしつつブロークン・ビーツやネオソウルにテクノまで、いうなればクロスオーバーな音楽性を2000年代序盤から先取りしているレーベルで、エレクトロニックとオーガニックを匠に共存させながら非常に優雅な世界観を持っている。多種多様なアーティストがカタログに名を連ねており、非常に豊かな音楽性を持っているが、しかしまさかUSの人気絶頂にあるテック・ハウサーのBlack Jazz ConsortiumやFP-Onerなど複数の名義を持つFred.Pがそこに加わるとは、予想だに出来なかった。確かにFred P.は深遠なるディープ・ハウスから壮大なテック・ハウスに、またはジャジーな要素に瞑想的なアンビエントまで正にクロスオーバーという点においてはNeroliとの親和性が無いわけではないのだが、それでも同レーベルの他のアーティストに比べるとやはりテクノ/ハウス色が強く毛並みが違っていたように思われる。しかしそこは流石Fred P.でNeroliというレーベルを意識した作風でレーベルカラーに寄せてきたEPになっており、DJとしての腕は勿論作曲者としても非常に優れた才能を発揮している。タイトル曲の"Reaching For The Stars"は正にタイトル通りに星へと接近するような叙情的なテック・ハウスで、幻想的なパッドを配した上に踊るように躍動する流麗なシンセソロを被せて宇宙の中に溶けてしまうようなドリーミーさがあるが、しかしリズムは崩れたブロークン・ビーツでしやかに疾走感のあるグルーヴを生み出しており、ハイテック・フュージョンと呼びたくなるフロアでも圧倒的な感動を呼び起こす曲だ。"Moonlight"の方がよりレーベルカラーを表現しており、生音風のドラムマシンによるジャズ調のリズムを下地に耽美で繊細なエレピと流麗なストリングスを用いて、迫力のあるビート感を叩き出しつつも非常に優雅なアンビエンスで包み込むなど、過去の『Sound Destination』(過去レビュー)上にある作風だ。"Riverside Drive"も非4つ打ちのブロークン・ビーツ寄りだがそれよりは荒々しく太いグルーヴ感があり、なのに上モノはエモーショナルなパッドと優美なピアノが溶け合うようにアンビエンスを作り出しており、激しさと静謐さという対照的な性質が同居している。"Moonlight"と同様に"New Ways"もレーベルカラーに寄せた作風で、生音強めでざっくりジャジーなリズムにエレピを大胆に用いたメロウかつエモーショナルな曲はフュージョン・ハウスと呼ぶべきか、DJツールではなくただ単一の曲としても魅力を発揮する。Neroliというレーベルのクロスオーバーな雰囲気を尊重しつつ、Fred P.らしくフロアに寄り添いつつエモーショナル性があり、相変わらずの安定感で見事な一枚だ。



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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ3 | 12:00 | comments(0) | - | |
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