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Aril Brikha - Dance Of A Trillion Stars (Mule Musiq:MULE MUSIQ 249)
Aril Brikha - Dance Of A Trillion Stars
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スウェーデンはストックホルムを代表すると言っても過言ではないテクノ・アーティストのAril Brikhaが、何と前作から13年ぶりとなるアルバムを意外にもMule Musiqからリリース。アルバムは随分と期間が空いてしまったが、その間にも散発的にBlack Crowや自身のArt Of VengeanceからEPはリリースしていたので決して休んでいたわけではないものの、DJではなくアーティスト性の強い人だからこそアルバムこそ待ち望んでいたものだ。元々Transmatやその傘下のFragileからのリリースで注目を集めたせいもあってデトロイト・フォロワー的な見方は拭えなかったが、ここ10年程の活動を見ればトランス感さえも含んだメランコリー性の強い叙情的なテック・ハウスが主体となっており、そろそろデトロイト系…という紹介は無用にも思われる。だとしてもこの新作がアンビエントへと向かった事は誰にも予想は出来なかった筈で驚きは隠せないものの、「一兆の星によるダンス」というアルバム・タイトル自体も非常に馴染んだ神秘的メディーテーションな音楽は、前述のトランス感の延長線上にあるもので小手先のアンビエントではなくしっかりと彼の作風として馴染んでいる。荘厳さを発するトランシーなシンセのアルペジオにオーケストラ風のパッドが重なり、静けさを保ちながらしかし徐々に壮大な世界観へと引き込まれていく"A Cautious Gaze"から、既に広大で無重力の宇宙空間に放り出されたような感覚に陥るアンビエントだ。全編キックの入らない構成あるが、例えば"Dance Of A Trillion Stars"では星のように空間に浮遊するシンセと共に、他の電子音も躍動するリズムを刻むように用いられて、内省的で静謐な世界観を作りながらも普段はダンストラックを制作している一面も微かに残している。"A Lifetime Ago"はでふんわりと羽毛が舞うようにトランス感強いシンセがゆっくりとアルペジオを奏でて快楽的だが、音の隙間を大きくもたせる事で空間の広がりも感じさせ、次第に分厚いシンセストリングスも加わってくると静かにドラマティックに盛り上がっていく。カラッとしたパーカッションがリズムを刻んでいる"Thrive On Chaos"は黒光りするようなドラッギーな上モノが非常に快楽的で、ここにもしキック等も加わっていたらInnervisions風のディープなテック・ハウスになりそうな曲で、狂おしくも美しい深いアンビエントへと引きずり込まれていく。トランス作用の強いシンセを用いた神秘的ながらも覚醒感溢れる作風は、70年代のジャーマン・プログレや昨今のニューエイジ再燃などにもリンクしているようにも思われるが、やはり元々がダンスフロアを生業としているだけありダンスとしてのグルーヴ感も潜ませている点が彼らしくもある。なのでアンビエントへと向かったアルバムではあるが、今までのBrikhaのファンにとっても特に違和感無く馴染めるである事も間違いない。



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| TECHNO15 | 09:00 | comments(0) | - | |
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