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Satoshi - Semi-Vintage (Sound Of Speed:SOSR025)
Satoshi - Semi-Vintage

CZ-5000というカシオのレトロなシンセサイザーを用いた音楽がyoutube上で公開されていたのだが、それを目にしたYoung Marcoはその制作者に連絡を取り、結果的にはMarco主宰のSafe Tripから2017年に『CZ-5000 Sounds & Sequences』(過去レビュー)で世界デビューを果たしてしまうとは、きっと本人達もそんな未来は全く予想していなかったに違いない。勿論それは非常にラッキーな事であったのは間違いないが、そんな気運を引き寄せたのは90年代からずっと制作を継続し続けていたSatoshi & Makotoの不屈の意思があったからこそで、そしてCZ-5000への探求が彼等の音楽性を独自なものへと昇華していたからこそだ。新作はそんな二人の内のSatoshiソロとなるEPで、リリースは東京の信頼に足るレーベルであるSoundofspeedからという事もあり、情報公開後からずっと期待して待っていた作品だ。レーベルインフォに依れば過去の作品と同様にCZ-5000をメインに用いて制作されたそうで、ソロとなっても音楽的に大きな差はないだろうのだろうが、前述のアルバムが牧歌的でアンビエントやバレアリックが前面に出ていたのに対し、本作はハウスなリズム感も獲得して少しだけクラブ的な側面も見受けられる。可愛らしいシンセのコード展開と優美に舞うようなシンセの重層的な構成、そして静かに淡々と刻まれるハウスの4つ打ちと、落ち着きのあるダンストラックとしても聞ける"New Dawn"から始まるが、切なさを歌い上げるようなシンセの響きが何だか懐かしくさえあり琴線に触れるメランコリーな世界観だ。"Mabuquiri"では笛を吹くような軽やかなメロディーと軽快なパーカッションが印象的で、キックは入ってないものの動きのあるシンセのおかげもあってビートが感じられて、浮遊感と躍動感を獲得している。"β-Wave"ではぐっと抑えた生っぽいドラムマシンがリズムを刻みダウンテンポ調だが、ここでも艷やかで大らかに包み込むようなシンセがぐっと情緒的に迫り、過去のクールな作風よりぐっと熱量が高まっている。勿論、牧歌的なシンセのシーケンスを活かしてフラットな心地好さが広がっていくドリーミー・アンビエントな"Capricio"は、前のアルバムの路線を踏襲しておりこういった作風も素晴らしい。計5曲のみだが外れ無しの充実したEPは、ややダンスフロアからの影響も意識した面もありつつ、やはり昨今のアンビエントやニューエイジの文脈の中でも輝く音楽性があり、郷愁を呼び起こすエレクトロニック・ミュージックである。



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