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Karim Sahraoui - Faith (Blue Arts Music:BAMCD008)
Karim Sahraoui - Faith
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2019〜2020年にかけて精力的をリリースを行ってきた福岡を拠点とするBlue Arts Music。特にデトロイト・テクノ、またはそれに影響を受けたアーティストにフォーカスし、EP主体のこの業界に於いて積極的にアルバムを手掛ける事はそれだけで評価すべき事だ。そんな一連の作品の一つが本作、かつてはDjinxxやElectronic Resistanceとして活動していたフランスのKarim Sahraouiによる初のアルバムだ。一時はこの業界に失望し身を引いていた彼が、しかしTransmatに手を差し伸べられ復活するとそれを機に積極的に音楽活動を行うようになり、今ではデトロイト・フォロワー系の中では特に高い評価を獲得するにまで至っている。さて、この名義では初となるアルバムだが、おおよそファンの期待を裏切らない直球エモーショナルなデトロイト影響下のテクノが軸となっているが、単にフロア機能性重視やツール向けとはならずにアルバムという形態を活かして豊かな要素を取り込んでリスニングとしても最適な内容だ。"Ready (Theme)"はオーロラのような美しい重層的なシンセのシーケンスによってじわじわと盛り上がっていくビートレスな作風で、アンビエントな雰囲気も纏わせながらこの先のドラマ性を予感させ、オープニングに相応しい曲だ。続く"Holy Jazz"はその曲名が示唆するように跳ねるような複雑なジャジーなリズムが印象的で、シンセベースやヒプノティックなシンセも細かく配置され、非常に躍動感に満ちたファンキーさとエモーショナル性が融合した曲だ。"Brotherhood"は某大物DJもリリース前からプレイしていたそうで、9分にも及ぶこの曲はアルバムの中ではかなりダンスフロアを意識した曲だ。序盤はパーカッシヴ性の強い4つ打ちで引っ張りつつ少しずつ幻想的なシンセが浮かび上がり、遂に熱き感情が迸るピアノコードも加わってくると完全にデトロイトのテクノソウルが出現するなど、特にSahraouiのエモーショナル性が顕著に現れた曲で、間違いなくフロアを感動と興奮に包み込むだろう。そういった曲も素晴らしいが、荒々しくも変則ダウンテンポのリズムの中でしっとり情緒的なピアノや切ないピアノでぐっと感傷的に染め上げる"Out Of Confusion"や、ブロークン・ビーツを意識してしなやかなリズムを刻みつつ激情を込めたピアノが熱く唸り声を上げる"Jericho"など、普段の4つ打ちから外れた曲はアルバムにおいて多様性を含む事となりSahraouiが才能あるアーティストである事を証明している。途中色々な作風で豊かなエモーションを披露して盛り上がり、そしてラストは実にジャジーで大人っぽい円熟味で包み込む"The Plaza (outro)"で締め括るなど、アルバムの起承転結な流れも上手く考えられている。デトロイト・テクノが好きな人にとっては間違いないが、テクノやハウスのみならずダウンテンポやジャズといった要素もある音楽性で、より広く多くのリスナーの心にエモーショナルなテクノソウルが届く筈だ。



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| TECHNO15 | 21:30 | comments(0) | - | |
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