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Ron Trent Presents Cinematic Travels - Ancient Future (Village Again Record:VIA0058)
Ron Trent Presents Cinematic Travels-Ancient Future
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かなり久方ぶりのオリジナルアルバムをリリースしたのは、Larry HeardやLil' Louisらと共にシカゴハウス黎明期からシーンを支えるハウスの大御所・Ron Trent。バンド形態で創った新作はハウスの枠を打ち破った意欲作であり、全てのミュージックラバーに捧げたい大傑作でもあります。Ronについて経歴を語るだけでも相当に長くなってしまうのですが、それに関しては相当気合いの入ったライナーノーツを読んで頂きたいと思います。取り敢えずこの新作にはRonのいつもの4つ打ちハウスは皆無でありまして、また単なるクラブミュージックらしい踊りやすい音もありません。それなのにここで鳴っている音は明らかに以前よりも深い神秘性と強いソウルを感じさせ、聴く者を魅了し限りない精神世界へと誘うスピリチュアルなミュージックなのです。タイトルの"過去"と"未来"とは生演奏と電子楽器を指しているらしいですが、別にそれが今更目新しいと言う訳でもありません。ただ今までエレクトロニクスを駆使してスピリチュアルな作品を創ってきた人が、懐古的な人力に依る生演奏を大幅に取り入れた事は、予想以上に作品に有機的な作用とこれまで以上の叙情性をもたらしたのは間違いなさそうです。元々スピリチュアルな作風も持ち合わせていたRonですが(特にUSG=Urban Sound Gallery名義で)、今までの作品が自分自身内部の瞑想を喚起する物ならば本作ではより外部、例えば世界や宇宙を感じる様なグローバルな広大さを感じさせます。Cinematic Travelsと言うタイトルからも分かる通り聴く者を精神的なジャーニーへと導く音楽性があり、そしてこれはRonの音楽活動(ジャーニー)の結実でもあるのです。挑戦でもあったハウスフォーマットの束縛の打破はRonの音楽性により自由を与え、Ronの内なるソウルをより表現する事を可能としたのです。ハウスファンに限らず、いやむしろ普段クラブミュージックを聴かない人にこそ聴いて欲しい大傑作だと断言します。

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